手作りリップクリーム、割合1:4.2~ジャーに入れるタイプ~

リップクリームを手作りするレシピで、長らく気に入っている割合があるので、ご紹介します。
長らくリップクリームの記事を書いていないので、分量だけでなく、改めて作り方からご説明したいと思います。

レシピの分量だけでいいよ~という方は必要な材料からお読み下さい。

本ページの記事タイトルです。
タイトルをクリックすると記事にジャンプします。

  1. 必要な道具
  2. 必要な材料
  3. 作り方



必要な道具



リップクリームを作るのに必要な道具は、こちらです。

  • はかり
  • 消毒液
  • ミルククリーマー
  • ガラス製のビーカー(出来たら2つ、1つはオイルの計量用なので、紙コップなどでもいいです。)
  • 湯銭するお鍋かフライパン
  • リップを入れる容器

各道具について、詳しくはこちらのリンクをご覧下さい。
関連ページ:手作りリップクリームを作るのに必要な道具


 

必要な材料



リップクリームを作るのに必要な材料です。

  • 蜜蝋・・・12g
  • ムルムルバター・・・3.6g
  • アボカドオイル・・・3.6g
  • アルガンオイル・・・43.2g
  • 製油 ローズAbs・・・標準的な1滴0.05mlのドロッパーの場合、10滴
  • ビタミンEミックストコフェロール・・・1滴

各材料について、詳しくはこちらのリンクをご覧下さい。
関連ページ:手作りリップクリームを作るのに必要な材料
 

作り方


  1. 使用する道具(ビーカー2つ、ゴムベラ、ミルクフォーマー、リップを入れる容器)を消毒します。私はティッシュやコットンなどは使用せず、直接消毒液を万遍なくかけて、キッチンペーパーの上に置き、しばらく放置し、乾燥させてから使っています。
  2. ティッシュやキッチンペーパーを火が危なくなく、すぐ使えるところに置きます。
  3. 蜜蝋を計量します。
  4. 小さめのお鍋に底から3cmくらいのお湯を沸かし(使用するビーカーの中に水が入らないような水位にして下さい。)、火をいったん止めます。蜜蝋を入れたビーカーを鍋の中に入れ、湯煎します。
  5. 蜜蝋を溶かしている間に、はかりにラップを敷いてムルムルバターを量り、次に新しいビーカーや紙コップでオイル2種を量ります。
  6. ビーカーを上げて、蜜蝋が完全に解けていたら、ムルムルバターとオイルをビーカーに入れます。
  7. しばらく湯煎し、ミルクフォーマーで蜜蝋が完全に解けきるまで混ぜます。
  8. 蜜蝋が完全に解けたら、ビーカーを上げて、精油とビタミンEミックストコフェロールをいれ、何度か混ぜます。
  9. 素早く容器に移し、すぐ冷蔵庫で冷やします。
  10. 使い終わった道具をティッシュで拭います。蜜蝋が入ったビーカーは、必ずティッシュで拭って綺麗にしてから、洗剤であらって下さい。蜜蝋が固まってしまった場合は、また湯煎し、蜜蝋が溶けてからティッシュで拭います。
    ミルクフォーマーもしっかりティッシュで拭い、熱湯で洗うとすっきり洗い上がります。蜜蝋が水道管で冷やされ、詰まりますので、必ず蜜蝋を使ったものは、ティッシュで完全に拭ってから、洗って下さい。



こちらは、蜜蝋を1とした時、オイルの合計が4.2、
オイルは保湿系オイル(ムルムルバター+アボカドオイル)1に対して、オイル6の割合で作ったリップです。
リップスティックタイプでは柔らかすぎるので、ジャーに適していると思います。
一般的な市販のジャータイプに比べると、恐ろしく固いです。
使う時は、指の腹ではなく、爪先で外側にはじくように削り、唇にのせてから伸ばします。唇にのせると、体温で伸びますので、スムーズに伸びます。

保湿力が高く、長時間唇にのって乾燥を防いでくれる上、唇の下に垂れてきません。
私は、自宅用にユニフレーム UFキャニスターというステンレスの容器を買い、その容器で作って、そのまま固め、使用しています。このレシピで、大体4か月くらい使用しています。容器も密閉ですし、食洗器にもかける事ができます。

家に買い貯めてあるアフガンオイルがなくなるまでは、このレシピでいこうと思います。



手作りリップクリームを作るのに必要な道具

手作りリップクリームを作る際に、必要な道具はこちらです。

関連ページ:
手作りリップクリームを作るのに必要な材料
手作りリップクリーム~ジャータイプ~
手作りリップクリーム~リップスティックタイプ~



    1. はかり

      出来れば、精密はかりが望ましいです。
      リップクリームは、容量が小さい為、1gの差で仕上がりが全く変わってしまいます。
      0.01くらいで量れるものがベストだと思いますが、はかりの精度が悪ければ考え物です。精度が良く、少量量れるものは値段が高い為、
      0.1単位で精度を求める、0.01単位のもので精度を犠牲にする…など、ご自身で納得できる落としどころを見つけて下さい。

    2. 消毒液

      こちらはビーカーやお皿、リップを入れる容器を消毒するのに必須です。リップクリームは数か月使う事もできますので、消毒しなかった為ダメにしては勿体ないです。
      私は薬局で1000円くらいで買いました。ケチらず、テキトーに、じゃぶじゃぶ使っています(笑)

    3. ミルククリーマー

      カプチーノを作るミルクを作るクリーマーです。私は、ミニサイズの泡立て器状のものより、こちらの形状のクリーマーの方がしっかり混ぜれる気がしています。100円均一で買いました。

    4. ガラス製のビーカー

      湯煎できる容器なら、何で作ってもOKですが、私は断然ガラス製のビーカーがおすすめです。
      安く丈夫で、油残りなく、すっきり洗い上げる事ができます。
      作った後洗う際にも、プラスチックを綺麗にするよりガラスの方が楽に綺麗になります。

      材料を量る用と湯銭する用、2つあるとベストです。
      蜜蝋を湯銭しているビーカーに直接オイルを量りながら入れてもいいんですが、ドバっと入れすぎた時がっ!割合が変わってにっちもさっちもいかなくなります。
      材料を量る容器は、ビーカーでなくても、紙コップでもお皿でも何でもいいんです。大きいと、表面の摩擦により容器にたくさん材料が残るのでなるべく量るものと容量が同じくらいの小さめのものが良いと思います。

      ビーカーの容量もたくさんあります。私は、30ml、50ml、100mlを持っていますが、リップスティックタイプを1.2本分作るのではなく、7本くらい一気に作る事が多いので、50mlのものを一番よく使います。現在自宅用には、UNIFLAMEの容器で保管し、作る時も直接この容器で作っていますので、50ml以外使っておりません。
      作り終わったら、ビーカーは洗剤で洗うのではなく、熱いうちにティッシュでビーカーをぬぐい、ゴミ箱に捨てて下さいね。排水口に流すと、パイプの中で冷えた蜜蝋が詰まって取れませんので、大変な事になります。

    5. 湯銭するお鍋かフライパン

      湯銭できれば何でもいいです。大きすぎると混ぜている手が熱くなるので、小さいものがおすすめ。私は14cmの小鍋かフライパンを使っています。

    6. リップを入れる容器

      瓶でも、空いたリップクリームのケースでも何でもいいです。使い終わった容器を再利用する際は、洗浄や消毒をしっかりして下さいね。私はリップスティックタイプの容器の使い回しは衛生面を考えると推奨できないなと思います。
      私は、家で一人で使うジャータイプは、ユニフレーム UFキャニスターを愛用しています。
      調味料ももれない密閉なので、酸化も少しは防げそうです。
      ステンレスなので湯銭出来る為、この容器に直接材料を入れて作れます。
      熱湯消毒も可能。使用後、もちろんティッシュできれいに拭ってからですが、食洗器も可能。
      密閉のふたのゴムは別売りしているので、痛んだら追加で購入可能。
      自宅用は、これで作るのでビーカーを使っていません。らくちんです。
      持ち歩き用はリップスティックタイプを、マンデイムーンで10本入り1000円くらいでまとめ買いしています。

    7. キッチンペーパーとティッシュ

      私はどっちも必要です!キッチンペーパーの上に消毒後の道具を乗せ、コンロの横に準備します。蜜蝋をぽとぽと落とすと、掃除が面倒なので、キッチンペーパーをしっかり敷いてから作り始めます。ティッシュはキッチンペーパーより柔らかい分細かいところをさっとふけます。容器のへりにこぼれたリップをさっと拭くのに、作り終わった後のビーカーを拭くのに必須です。

    8. あれば便利なもの:小さいゴムベラ

      オイルや蜜蝋は粘度が高く、側面にかなりべったりつきます。こそげ取る為と作った後洗いものの前に、ゴムベラでこそげ落とすといい感じです。あると便利です。

      
     

  • 手作りリップクリーム~割合1:4.2 ムルムルバター1:5

    今回は、ミツロウとオイル分の割合が1:4.2、
    オイルのうち、ムルムルバターとアプリコットカーネルの割合が1:5でリップクリームを作りました。

    前回のミツロウとオイルが1:4もいいのですが、いかんせん固い。。爪で外側にはじくように掘って、唇の上で伸ばすと、ちゃんとのりますが、もう少し柔らかくしてみたい。4.5だと柔らかさはいいのですが、リップが唇にのっている時間が短いというか…すぐに取れてしまうので4.5は×です。
    なんとか4と4.5の間でいい割合を見つけられないか?
    という事で、今回は4.2にトライしました。

    精油は前回2.65%も入ってしまい、ピリピリ感こそないものの、鼻にツンときて辛かったので、今回は少な目にしてみました。粘度の固い精油はなかなか出ないですが、さらさらの精油は入りすぎてしまう事も多いです。注意して入れる必要があります。
    今回は1%で作るつもりだったのですが、0.86%になってしまいました。
    ベンゾインが固いので、扱いにくかったです。精油を入れる間、ビーカーをお鍋から出して机に置いていると、蜜蝋が固まってしまいますし、ゆげが猛烈に立っているビーカーの上で傾けると精油が傷みそう…焦ってはやめに引き上げてしまいました。

    結果…塗心地は、まぁまぁです。
    4→4.2にしただけですが、唇の上ですーっと柔らかく溶けて、かなり塗りやすいです。4.5までしなくても、柔らかさ的には4.2で十分に感じます。
    塗った感触は、気持ちちょっと軽めに仕上がったので、もう少しラップ感が欲しいです。
    単純にオイル分を増やすか?
    ムルムルバターをアボガドにするか?
    オイルの割合を1:6にするか?
    精油をネロリかローズにするか?
    次回もまた実験してみようと思います。

    これで完璧!と思ったレシピも使っていくうちに、もうちょっとこうだったらいいのにな…と思ってしまい、なかなか黄金律を見つける事ができません。
    今回は、香りのバランスと強さは黄金律かな?
    ただ、最初の香りがちょうどいい場合、大体しばらくすると飛んでしまって全く香らなくなります。
    どうなるか、経過を見ていきたいと思います。

    <ミツロウとオイルの割合1:4.2の材料、ムルムルバターとアプリコットカーネルの割合1:5>

    蜜蝋…10g
    アプリコットカーネルオイル…35g
    シアバター…7g
    精油ベンゾイン…3滴
    精油ヘリクリサム…5滴
    精油マージョラム…1滴

    精油の割合:2.65%
    出来上がりの量:リップバーム7mlジャー×2+ジャー40ml×1

     
     

    手作りリップクリーム~割合1:4 ムルムルバター1:5

    今回は、ミツロウとオイル分の割合が1:4、
    オイルのうち、ムルムルバターとアプリコットカーネルの割合が1:5でリップクリームを作りました。

    前回のミツロウとオイル分の割合が1:4.5&ムルムルバターとアプリコットカーネルの割合が1:5も悪くないのですが、塗りやすくなくて固いテクスチャでいいので、もう少しリップクリームがしっかり唇にとどまってほしくて、配合を変えました。

    結果、今までで一番納得いくものができました!

    テクスチャは、塗りにくくもなく固すぎず。唇での伸びも、スーッと軽いとは言えませんが重すぎず、普通に伸ばせる。そしてしっかり唇にのっている安心感があります。びたっと長時間のったままです。
    これは気にいった!夏の割合は、これで決まりだ。

    テクスチャについて補足すると、ミツロウと油だけで作った手作りのリップクリームは、市販のワセリン系のリップバームに比べ、とても固いです。
    指の腹でリップを取ろうと思ってもとれません。指の腹が薄くぬるぬるになるだけ、その指で唇をなぞってもリップをのせる事は出来ません。
    リップを指にとる時は爪で外側に弾くようにリップを削りとり、唇に一旦のせてから、指の腹で伸ばします。
    唇と指の腹の温度で、唇に伸ばす時はひっかかりなどなく、伸ばす事ができます。

    <ミツロウとオイルの割合1:4の材料、ムルムルバターとアプリコットカーネルの割合1:5>

    蜜蝋…10g
    アプリコットカーネルオイル…33.3g
    シアバター…6.66g
    精油ネロリ…8滴
    精油ローズウッド…15滴

    精油の割合:2.65%
    出来上がりの量:リップバーム7mlジャー×2+ジャー30ml×1

    ■ 感想
    作りたては、精油がキツイ!ひりひりの一歩直前です。
    1週間程でキツさは無くなりました。敏感肌の方は、気を付けなければいけませんね。多過ぎると思います。
    固くはない、塗れないほどではなく、この程度なら問題なし。
    むしろ、柔らかすぎなくていい。
    ぬるぬるとオイル分の上滑りもなく、唇にしっかりのってくれて安心感がある。
    だれて、唇の下におりてこない。
    ぼてっと唇の上で密着したまま。

    オイルとムルムルバターの割合もちょうどいいかもです。これ以上ムルムルバターが多いとぬるっと上滑りして、すぐリップが取れてしまい、物足りなくなるのではと思います。

    手作りリップクリーム~割合1:4.5 ムルムルバター

    新しく、ムルムルバターを購入しました!
    それを作って、リップバームを作ります。
    割合は、大好きなミツロウとオイル類、1:4.5です。
    オイルを変えると、黄金比も変わる事を学びましたが、ムルムルバターで1:4.5の黄金比は、どう変化するでしょうか。

    ■使用した材料

    ミツロウ…6g
    ムルムルバター…4.5g
    アプリコットカーネルオイル…22.5g

    ベンゾイン(安息香)…5滴
    ヘリクサム…5滴
    ラベンダー…5滴

    ■使用した材料のメーカー

    ミツロウ…廣田養蜂場
    ムルムルバター…マンデイムーン
    アプリコットカーネルオイル…フロリハナ
    精油…フロリハナ

    材料は、質の良いものと、そうでないものとでは、同じ材料でも使用感が大きく変わります。
    特にオイルや精油は、色んなメーカーから販売されているので、ぜひ品質をよくお選び下さい。
    手作り化粧品を作ってみたけど、良いと思わなかったというのは、そのレシピや作り方だけでなく、オイルや精油の品質による場合もあります。

    ■作り方

    材料の他に使用するもの:はかり、フライパン、ビーカー50ml、ミルク泡だて器(100円均一に売っている小さい泡だて器)、リップを保存する容器(ジャーなど)

    1.フライパンで、 ビーカーを湯煎します。フライパンにお湯を用意します。
    2. ビーカーにミツロウを入れ、1のフライパンでビーカーを温め、ミツロウを完全に溶かします。
    2. ムルムルバターを量って、ビーカーに入れ、ミキサーで完全に溶かします。
    3. オイルを量って、ビーカーに入れ、ミキサーで完全に溶かします。
    4. ビーカーを湯煎から出し、精油を入れます。ミツロウが固まり始めたら、また湯煎し、完全に溶かします。
    5. 消毒したジャーに写し、すぐ冷蔵庫に入れ、固めます。

    ■使用感

    精油が多かった!!
    敏感肌の方は、絶対使えないでしょう。

    ネロリは、いつまでもほんのり香ってくれますが、ラベンダーやイモーテルなどはすぐに香りがとんでしまいます。なので、量を多めに入れたのですが、香り、刺激共、使用するのにギリギリな量でした。。失敗、失敗。

    次は、やはり2/3くらいで試してみようかなと思います。

    使用感としては、するするっと軽い塗り心地な割に、保湿感がいいです。
    指の腹でリップをとるには、固く、表面も滑ってリップが取れないので、爪で外側に弾くように削り、唇に乗せます。
    すーっと薄く伸びるので、唇に残りすぎるよりも、夏ならこのくらい軽い塗心地の方がいいですね。

    オイルとミツロウのみで作ると、このテクスチャでは軽すぎて保湿感が物足りないはずなのに、ムルムルバターを入れたせいか、軽いのに保湿感があります。
    冬は、ミツロウとオイルを1:4くらいにするか、ムルムルバターとオイルの配合を変えるかした方がいいですね。

    手作り化粧品は、雑菌の繁殖で危険な化粧品に変わってしまうこともあります。
    器材やジャーは、しっかり消毒し、使い切りの分だけ、都度作り、保管にも気を使う必要があります。
    私は、消毒、材料の鮮度に加え、1つずつリップはおろし、下していないリップは、冷蔵庫で保存しています。手作りリップの使用は、くれぐれも自己責任でお願いします。

    リップ1

    手作りリップクリーム~割合1:4.5 オイル違い

    リップクリームの蜜蝋とオイルの割合1:4が気に入って、また作っていた時の事。
    誤ってオイルを入れすぎ、蜜蝋1:オイル4.5のリップが出来てしまいました。

    失敗作から出来た代物ですが、1:4.5、かなりいい感じです。

    前回は、オイル成分をアプリコットカーネルオイルだけ使い、蜜蝋1:オイル4で、唇の潤いがある保湿感と、リップで守られているラップ感の気に入ったものが出来ました。
    今回、蜜蝋1:オイル4.5のオイル成分をアプリコットカーネルだけでなく、シアバターも入れました。すると、保湿感、ラップ感は、前回以上に気に入ったものが完成しました!

    テクスチャーが1:4より1:4.5の方が柔らかく、するする塗れて使いやすいです。
    蜜蝋の割合が少ない分、ラップ効果は少し薄くなり、リップがのっている時間も短くなりますが、シアバターのおかげか、より潤う気がします。油分で唇がしっかり守られていて、いい!

    シアバターをプラスする、アボカドオイルを使うなど、しっとり系の材料を使うと、蜜蝋とオイルの割合が同じでも、使用感が随分変わるのですね。面白いです。

    早速、シアバターの割合を変えて、作ります。
    使用感を比べてみました。

    蜜蝋 1: オイル4.5で作りますが、4.5のオイル分のうち、1/4シアバターを使ったものと1/5使ったものを比べてみます。

    蜜蝋 : オイル系(アプリコットカーネルオイル+シアバター)
    1  : 4.5
          ↓
         この4.5のオイルの割合を アプリコットカーネル 3 : シアバター 1
                           アプリコットカーネル 4 : シアバター 1の2種類作ります。

    <割合1:4.5の材料、アプリコットカーネル3:シアバター1>

    蜜蝋・・・2g
    アプリコットカーネルオイル・・・6.75g
    シアバター・・・2.25g
    精油ネロリ・・・1滴

    出来上がりの量:リップバーム7mlジャー+少し余る

    <割合1:4.5の材料、アプリコットカーネル4:シアバター1>

    蜜蝋・・・2g
    アプリコットカーネルオイル・・・7.2g
    シアバター・・・1.8g
    精油ネロリ・・・1滴

    出来上がりの量:リップバーム7mlジャー半分+少し余る

    作り方は、以下記事と同じです。

    手作りリップクリーム~割合1:4.8と1:4

    用具など全て消毒してから、材料をよく溶かして混ぜるだけで完成です。
    出来上がりはこちらです。

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    泡は、シアバターの量の違いで発生したものではなく、容器へ流し入れ方の違いが関係しています。
    双方、見た目の違いはありません。

    ■ 感想
    柔らかさは、シアバターが多い1:3方が柔らかいです。
    唇に塗った感じもシアバター1:3方が柔らかく、すっと塗れます。

    テクスチャーは、シアバター1:4の方は、蜜蝋とオイルのみで作ったものに似ています。長時間リップが唇にとどまり、ラップしてくれる感は、シアバターが多い1:3よりあります。

    シアバター1:3の方は、柔らかいので、使用感がまるで重いクリームとワセリンの中間のような感じです。唇にも柔らかくのりますが、私としては、もう少しラップ感があった方がいいです。

    次は、シアバター1:5と1:6と試してみようかな。
    蜜蝋とオイル成分の割合、1:4.5が黄金律だ!と思いましたが、
    オイルを変えると全然変わってしまいますね。
    好みの分量への道は近そうで遠いです。

    リップクリームを作る際のコツ~固めるのは冷蔵庫で!

    リップクリーム、リップバーム、リップスティック、
    これらを作る際に、冷蔵庫で冷やし固めた方が滑らかな仕上がりになります。

    このコツを知るまでは、型に流し込んだ後、室内に放置して固めていました。出来上がりが全然違うので、今ではリップは毎回冷蔵庫で固めています。そうすると「するする」の滑らかなリップに仕上がります。

    このコツを知ったのは、化粧品の材料を扱っている会社、マンデイムーンさんのHPです。
    ニベアを使って作る、デ・ラ・メールのクリームもどきのレシピにコツとして「クリームを滑らかに仕上げるには作った後に冷蔵庫に入れる」と記載されていたのですが…今のHPにはニベアを使ったレシピ自体が記載されておらず、冷蔵庫に入れるという文言も確認出来ませんでした…

    マンデイムーンさんに、クリーム作りで上手くいかなかった際、電話をしてコツを聞いた事があります。その時にも、滑らかなクリームを作るコツの1つとして、作った後すぐ(?)冷蔵庫に入れて、庫内で冷やし固める事を言われました。

    HPのレシピも電話での問い合わせもクリームについてのみで、リップクリームについて教わったわけではないのですが、実験してみました!
    リップスティックとリップバーム、4本同時に作り、冷蔵庫で固めたものと、室内で放置し固めたもので使い心地を確かめてみました。

    結果、リップクリームはスティックに入れて作ると、明らかに違いがわかります。冷蔵庫で固めた方が「するする~~」と唇の上で滑り、あたりが滑らかです。細かい違いを表現できなくて恐縮なのですが、冷蔵庫で固めたものの方が滑らかに塗れます。3回実験しましたが、結果は同じでした。冷蔵庫の方が、滑らかです。

    指で取って唇につけるタイプのリップバームは、違いがわかりにくいです。あえて言えば冷蔵庫の方が滑らか…!?指で取る際、リップにザラつきがないのは冷蔵庫で固めた方です。冷蔵庫の方が取る時に滑らかに感じますが、唇に乗せて塗る際、ほとんど違いはわかりません。
    柔らかめに作ってしまうと、指と唇の間で、リップが溶けて、スーっと滑らかに塗れるので、唇に塗った時の滑らかさの差異は僅かです。冷蔵庫の方が少しするする〜と軽く塗れる気がする、くらいで明らかな差としてわかるわけではありませんでした。

    手作りコスメ, 手作り リップクリーム
    上2つの写真は、出来上がったリップを包丁で切った断面です。
    下2つの写真は、さらに拡大した断面です。上の写真の右上部を写しています。右上部から包丁を入れ、リップを切断すると、そこが両方崩れたので違いを写真に撮ってみました。

    室内で固めた方が、包丁を入れた箇所の崩れが大きいことがわかります。写真からは、冷蔵庫で固めた方が、密度が均一な気がしますね。

    実験以後、リップクリームを作る際に、私は毎回冷蔵庫で固めています。
    皆様も一度試してみてはいかがでしょうか?!


    手作りリップクリームの材料の購入先

    私が使っている、手作りリップクリームの材料をご紹介します!

    1.蜜蝋
    とても重要な材料です!リップクリーム作りには欠かせません。

    山口県下関市にある、廣田養蜂場さんの蜜蝋を使っています。
    (2015年9月12日現在、HPはなく、以下Facebookとブログのみです。)
    https://www.facebook.com/HirotaBeeFarm
    http://ameblo.jp/hirotabeefarm/

    お値段も安いですし、蜜蝋は10g前後ずつ切ってあるので、使いやすいです。
    私は、購入したものをラップして、ジップロックに入れて保管しています。

    除草剤も使用せず、本物の蜂蜜作りにこだわる養蜂場です。蜜蝋も昔ながらの方法で採取しているそうです。蜜蝋の採取も、自然の重みで取れた(滴り落ちた)ものをそのまま売っているとおっしゃっていたかな?巣箱ごとどろどろに溶かして、蜜蝋を作っている所もあるみたいなので、きちんと作られた、今年採れた蜜蝋を送って頂けるのは安心です。

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    2.オイル
    フロリハナさんのものを使っています。こちら、フランスのオーガニック認定を受けたアロマ製品が購入出来ます。たまにセールをされていて、50%オフで商品が購入できます。
    セール品は、フォームから問い合わせをすると、リストを送ってもらえます。

    私はいつも1000mlのオイルをセールで買って、それを冷蔵庫に入れ、使っていますが、1年弱くらい問題なく使えています。消費期限が長いもの(1年くらいあるもの)を選んで、消費期限内に使い切るという感じです。
    量は多いですが、コツがあり、きちんとすれば、リップクリームに、ボディーローションに、マッサージオイルに…割安に色々使えます。

    我が家のコツ
    ・使う前に常温に戻す。
    ・100mlくらいのボトルに入れ替えて使う。
    ・入れ替えの時は、空気に触れる面が少ないように、ボトルを潰しながら使い、ボトルの口はティッシュでしっかり拭いてから、きつめに蓋を閉める。
    ・冷蔵庫では、プチプチにくるんで紙袋に入れて野菜室へ。少しでも冷えすぎないように悪あがき。
    ・毎回オイルを使う前に、においをチェックし、酸化臭がしていないか気を付ける。
    常温だと、↑これらを気を付けていても、半年から
    8ヵ月過ぎたくらいで臭いがおかしくなってきます。特に1000mlボトルの残量が少なくなってくると、変質してきます。
    保管を冷蔵庫にした所、つゆが中にできないよう、完全に常温に戻し、小分けにして使えば、常温の時より安定した質のオイルを長く使えるようになりました。

    精油だけを購入するなら、フランスのフロリハナさんのサイトから個人輸入した方が安い場合があります。私は、高級精油は日本で買うと高いので、お友達と一緒にフランスから個人輸入しています。送料は3500円くらいかかりますが、日本では、ネロリやローズはフランスで買った場合の2倍くらいするので、かなりお安く購入できます。
    オイルをフランスから買うと荷物の重量が重い分送料が高くなります。送料が6000円くらいはしますので、日本でセールのものを買った方が安いです。

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    3.シアバター
    マンデイムーンさんのシアバターを使っています。ムルムルバターが好きでずっと使っていたのですが、たまたまセールで安かったので、シアバターを購入し、現在はシアバターのみ使用中です。

    ムルムルバターの方がしっとりして、上質こっくりというイメージです。こっちの方がリッチ!とまではいかないけれど、少しアダルト向きというか。シアバターはしっとりの中でも、さらっと軽い仕上がりになります。
    やっぱりムルムルバターが好きなので、シアバターが無くなったら、ムルムルバターに戻す予定です。

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    4.精油
    精油は、フロリハナさんか、ジュリークさんのものを使っています。精油は、色んなグレードやメーカーのものが手に入りますが、しっかりと作られている安心できるメーカーを選ばれた方がいいです。

    肌に触れるものに使いますし、リップで使うくらいだと、精油を1本買っても余り減りません。2年くらいは使えます。肌につけるものなので、開封後は1年くらいしか使わないようにしていますが、私の場合だと、管理にだけ気を付ければ、開封後1年経過しても問題なく使えています。リップ何本分にもなる事を考えると、精油1本分は決して高くはありません。

    化粧品などとは違い、精油は雑貨扱いで輸入されており、品質などの保障がありません。品質の粗悪なもので何かあっても、精油はただの雑貨なので、使う側の自己責任になります。
    きちんと作られている、製品の保管などきちんと扱われていると思える、自分が信頼できる精油を購入する事をお勧めします。


    手作りリップクリーム~割合1:6と1:5.5

    リップバームとリップクリームを、蜜蝋とオイル分の割合1:6と1:5.5で作ってみます。

    <割合1:6の材料>

    蜜蝋・・・2g
    アプリコットカーネルオイル・・・8g
    シアバター・・・4g
    精油ネロリ・・・1滴
    出来上がり:リップバーム7mlとリップクリーム(スティック)1本

    <割合1:5.5の材料>

    蜜蝋・・・2g
    アプリコットカーネルオイル・・・7.4g
    シアバター・・・3.6g
    精油ネロリ・・・1滴
    出来上がり:リップバーム7mlとリップクリーム(スティック)1本

    <使用する道具>

    • 0.1g刻みで量れるはかり
    • フライパン(蜜蝋を溶かしたり、リップの材料を溶かす為に湯煎する際に使います。)
    • ビーカー(東急ハンズっぽい店舗か、ネットで購入します)
    • ミキサー(電池を使った電動ミキサーが100円均一に売っています。)
    • 小皿(シアバターを量るのに使います。)
    • ヘラ(計量したシアバターを全量ビーカーに入れる時に使います。)
    • 細長いスプーン(シアバターを容器から掻き出し小皿に入れる際に使います。室温26度でもマヨネーズな感じなので、掻き出すものがないと出てきません。)
    • リップを入れる容器(リップバーム用7mlが入るものとリップスティック)

    既にお持ちのキッチングッズがあるかもしれませんが、衛生面の問題や匂いが化粧品に移ることがある為(シリコン製やプラスチック製は特に)、化粧品専用のものをご用意する事をお勧めします。

    手作りコスメ, 手作り リップクリーム

    <作り方(1:6も1:5.5も同じ作り方です)>

    1. 材料は、常温にしておく。使用する器材はあらかじめ、全て出し、すぐ使えるように準備しておく。
      道具は全て煮沸消毒、またはきれいに洗う。その後、更に消毒用エタノールで消毒し、乾燥させたものを使う。
    2. 精油以外の材料を全て計量する。
    3. フライパンにお湯を沸かす。お湯が沸いたら火を止める。
    4. ビーカーに蜜蝋を入れ、フライパンにビーカーを入れ、湯煎する。
      蜜蝋は細かくした方が早く溶ける。細かくして湯煎する場合は、細かくした状態で計量する事(量ってから切ると、包丁に蜜蝋がついて重さが変わる為)。
    5. 蜜蝋が解けたら、シアバターとオイルを入れ、ミキサーで混ぜる。
    6. 全てが溶けたら、ビーカーを出し、精油を1滴垂らし、ミキサーする。
    7. この時底が固まってきたら、ちょっとだけ湯煎しながらミキサーし、完全に溶かす。溶けたら、フライパンからビーカーを引き揚げ(ビーカーが熱いのでタオルなどでビーカーをちょっと挟むといいです。)、リップの容器に流し込む。あっという間に底が固まるので、手早く移して下さい。
    8. ビーカーが熱いうちにティッシュでビーカーの中を拭く。ティッシュは勿体ながらず、たくさん使って中が熱いうちに拭き切って下さい。排水溝についたら、取れず詰まりの原因になる事があるので、ティッシュで拭います。
    9. リップの表面が白っぽくなり、少し固まったら、冷蔵庫に入れます。固まると使えます。
      常温でも固まりますが、冷蔵庫で急に冷やした方が滑らかです。
      表面が泡泡していると、固まった後使うと、ザラザラして唇が痛いので、包丁やカッターで表面を切り落として使って下さい。
    10. フライパンに残った熱湯を、ミキサーにかけて、ティッシュで拭うのを何度か繰り返すと、ミキサーに残った蜜蝋もきれいに取れます。
    11. 全ての材料を洗剤できれいに洗って、終了です!

    <感想>

    リップバームもリップスティックも、とても塗りやすい!唇の上をするする滑り、滑らかです。
    でも、秋(室温26度、湿度48%)には、軽すぎます。冬の寒い時に、また試してみると違う印象かもしれません。

    1:6と1:5.5、リップバームとスティックのどれも、もう少し蜜蝋を多くし、唇にリップを残しておきたいです。秋には、1:5くらいからの方がいいです。

    割合1:6のリップバームは、色を入れて、リップグロスとして使うなら使えるかもしれません。
    割合1:5.5のリップバームはしっかりとって、唇にのせると、とりあえず使えます。
    でも、リップスティックはどちらも軽すぎて×。オイルだけが唇にのって、境目がヒリヒリするギリギリのラインなので、溶かして蜜蝋を足し作り直そうと思います。

    若い人、乾燥がひどくない人には、合うかもしれません。



    リップバーム、リップクリームついての考察

    リップバーム、リップクリーム同じレシピではいけません。
    夏と冬でも、同じレシピでは具合が悪いです。
    夏はちょっと固めに作るよう、蜜蝋を多くします。冬は夏より柔らかくする為、蜜蝋を少なくします。

    オイル分が多い場合、つるつると滑りがよく、油は唇に付着しますが、唇と皮膚の境目から乾燥するような気がします。

    複雑な材料や作り方はせず、保存がきき、安く、どこでも手に入る材料でシンプルに作ります。
    安定した結果が出る事を一番の目的とします。

    リップバームの材料は、蜜蝋、シアバター、オイル、精油、基本これだけで作ります。
    計量は、mlではなく、gで作ります。mlだと、表面張力などで正確に測れないからです。

    蜜蝋とオイル分(シアバター+オイル)の割合は以下からベストワンを探します。
    1:6
    1:5.5
    1:5
    1:4.8
    1:4.75
    1:4.5
    季節だけでなく、容器に入れるのか、リップスティックに入れるのかでも、割合は変わります。容器なら少し柔らかめ、スティックなら少し固めに作るのがおすすめです。

    シアバターとオイルの割合は、1:2にします。

    出来上がったリップが失敗でも、ハンドクリームやボディークリームに混ぜて使ったり、再度温めなおして追加の材料を入れ作り直す事もできます。(この場合は、早く使い切らなければいけません。)

    ぜひ、色々試してみて、自分自身のベストワンを探してみて下さい。とっても楽しいです!

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    (左写真は、私自作のリップクリーム、真ん中の写真は、漢方薬の紫根(粉末でなく木を乾燥させたもの)をオイルに漬けたものを使ってリップを作りました。
    右写真は、手持ちの使いかけのハンドクリームに、失敗策のリップを入れています。
    使う時は、ハンドクリームとリップを少々手のひらに付けて、よくこすり合わせ伸ばしてから、手に塗ります。塗った後は、ティッシュや手を拭くペーパーなどで油をしっかり拭き取ります。この拭き取りをしないと、手がギトギトのままになるので、必ず拭き取ります。拭き取っても、水をはじくような、保護力の強い感じになります。)