手作りリップクリームを作る際に、最低限の必要な材料は、蜜蝋とオイルのみです。
そこに色々な混ぜ物をしたり、基材を変える事で、リップの質感は驚く程変化します。
オイルは、色々な種類のオイルがあります。
スイートアーモンド、ホホバ、キャスターオイルなどなど。また同じオイルでも、精製されたものと未精製のもの、メーカーによっても違いがあります。
いつものオイルを使っても、酸化や劣化で、質感や匂いが変わる事もあります。
例えばオイルが古い、化粧品にしてから日が経ってしまった、容器や作る道具が汚くて雑菌が残っていたので、リップが傷んでしまったなどの場合、知らずに気付かずつけているリップが健康被害などの問題を起こすかもしれません。
亜麻仁オイルや月見草オイルなど、酸化しやすいオイルを使ってしまったり、火にかけると痛んでしまうオイルを使ってもいけません。
基材の種類や割合で、自分好みのリップを作れる利点もありますが、自分で作ったリップは誰も品質を保証してくれません。衛生や品質管理は、自身でしっかり行う必要があります。
ぜひ色々試して、安全なお気に入りのものを見つけて、楽しんで頂きたいと思います。
私はいつも、蜜蝋+保湿力の高いオイル+ベースオイルという3部構成でリップを作っています。
オイルを数種類混ぜるのがポイント。
ベースとなるオイルに、保湿力の高いオイルを少し混ぜてあげると、長く唇の上にリップがのってくれて、長時間保湿され、乾燥を感じません。
顔用のフェイスオイルを唇につけても、ぬるっと油はついているが、乾燥を感じる。物足りない。唇にはリップをつけないと思われた事はありませんか?
私は、ベースオイルだけだと、このフェイスオイルと同じような感じになってしまい、なかなか良い分量が見つけられませんてました。そこで、重めの単体で使うには重いオイルや値段高いが、しっかり保湿してくれるオイルを混ぜてみたところ、楽に保湿感を調整できるようになりました。
2018年12月現在は、ベースオイルにアルガンオイルを使っているので、保湿力の高い、いわゆる使用感の重たいオイル1:ベースオイル6の割合で混ぜていますが、ベースオイルが軽いものの場合は、もっと保湿力の高いオイルの割合を上げる必要があるでしょう。
私の手作りリップクリームを作る為の材料をご紹介します。
他関連ページ:
手作りリップクリームを作るのに必要な道具
手作りリップクリーム~ジャータイプ~
手作りリップクリーム~リップスティックタイプ~
- 蜜蝋
私は未精製のものを好んで使っています。
未精製のものは、精製されていないので、全ての栄養がそのまま入っています。栄養分は高くても、アレルギーの成分や雑味、悪いもの、余分なものも含まれているかもしれません。
敏感肌の人は注意が必要です。
精製済みの蜜蝋は、余分なものが取り除かれ、つまり精製されているので、固める・保湿という目的は達成でき、かつ刺激が少なくて、未精製のものよりも安全に使用できます。これは蜜蝋だけでなく、オイル、他の全ての材料に言える事ですが、自然の栄養がたっぷりのパワフルさはないにせよ、多くのメーカーのリップが痛い、合わないと感じている方でも、ご自分に合う化粧品が作れるかもしれません。
私が使っている蜜蝋は、山口県下関市にある、廣田養蜂場さんのものです。
廣田養蜂場HP:http://hirota-beefarm.com/
蜜蝋の販売ページ:https://hirotahoney.theshop.jp/items/11806576
2015年9月15日にも手作りリップクリームの材料の購入先でご紹介していますが、今も変わらず愛用しています。
こちらで販売されている蜂蜜も国産非加熱。除草剤も使用せず、本物の蜂蜜作りにこだわる養蜂場です。
蜜蝋も昔ながらの方法で採取しているそうで、自然の重みで取れた(滴り落ちた)ものを固めて作っていらっしゃるそうです。
国産蜜蝋といえど、蜂蜜を取り終わった巣箱ごとどろどろに溶かして、蜜蝋を作っている所もあるみたいなので、きちんと作られた蜜蝋Only、しかも何年も前の在庫品をいつまでも売っているのではなく、蜜蝋が出来たら、その年に出来上がったもの(1年に1回とれる蜜蝋)を購入する事ができます。
私の独断ではなく、お電話で廣田養蜂場さんに直接確認し、リップクリームやハンドクリームに使え伺い、安心して使っています。
リップ、、すごい食べてると思うんですよね。いつのまにかなめていたりして、口の中に入っていると思うんです。安心して使える材料は、嬉しいですね。
- 保湿力の高いオイル
私は、ムルムルバターとアボカドオイルをリップに使っています。材料の購入先は、ムルムルバターをマンデイムーンで、
アボカドオイルは、マンデイムーンかフロリハナで購入しています。
保湿感は、ベースのオイルよりも高く、少し入れるだけで、しっかり唇を守ってくれる安心感があるリップに早変わりします!私の場合、ベースオイルだけで作ったリップはいいなと思えるもの作りが難しいので、これらは必須アイテムです。
ムルムルバターは、さらっとしているようで、リップに入れると、リップが長時間、唇にのったままでいてくれるような気がします。アボカドより使用感が重くないです。
アボカドオイルは、粘度が高く、つけた瞬間からしっかりねっとり保湿してくれる感じが安心します。
ちなみに、あくまで私一個人の意見ですが、シアバターより、ムルムルバターの方がより保湿感があると思います。昔はシアバターを使っていたのですが、ムルムルバターを試して良かったので、こちらに乗り換えました。
ココアバター、ジャスミンバターは、ムルムルバターやシアバターと同じように使ったら、リップが固くなりすぎて、使用を断念しました。その後、割合の研究をしていませんが、いつかチャレンジしてみたいです。
皆様、おすすめの割合があれば、ぜひ教えて下さい!
ムルムルバター
アボカドオイル
- ベースオイル
キャスターオイル、スイートアーモンドオイル、ホホバオイル…色々なオイルがあります。
マッサージのキャリアオイル同様、リップに使って使用感が全く変わります。
私は、今は(2018年12月)マンデイムーンのアルガンオイルかホホバオイルを使っています。
この2つなら、レシピを変えずとも同じような使用感で作る事が出来ます。
リップの出来上がりの好みで言うなら、ジュリークのスイートアーモンドオイルが一番好きでした。みっちりという感じで手に吸い付いてくる、密着しているが動かしやすい使用感がとても好きでした。スイートアーモンドオイルは酸化しやすいので、マッサージにはいいけれど、4か月も連続使用のリップにはどうかな…と思い、今は使っていません。お値段も1Lのボトルは一般的に購入できなくなり、とても高価なオイルになってしまい、手が出ません。もう一度試してみたいとは思っているのですが…。
フロリハナのアプリコットカーネルオイルも長らく使っていました。
こちらは、マンデイムーンのアルガンオイルかホホバオイルより、軽い感じなので、保湿力の高いオイルを多めに入れた方がぴったりきます。
アルガンオイル
アプリコットカーネルオイル
- 精油
マンデイムーン、フロリハナの精油を使っています。
精油はメーカーによって、香りが全く違います。
私は、ジュリークやエルビーバの香りが好きだったのに無くなってしまって大変残念…その後まだ、このメーカーだ!という香りは見つけられていません。
最近はマンデイムーンのローズAbsを使っています。Absをリップにしても大丈夫かしら?と思っていましたが、私は大丈夫でした。
ただ、何に希釈してあるかわからないものもありますから、Absは敏感な方は避けた方がいいかもです。昔に行ったアロマスクールでは、Absは体に使っちゃダメと教わりました^^;
また、精油は、濃度を高くしてしまうと唇がぴりぴり痛いです。香りも、4ヶ月リップを使うと、リップ使用期間のほとんどの間は香りを感じる事が出来ません。最初だけです。
ローズやヘリクサム、ラベンダー、フランキンセンスなど、好きなものを色々使ってみましたがら効果の違いも実感できていません。
入れなくても変わらないのかな~と思いつつも、作ってしばらくは精油がふわっと香るのがうれしくて、毎回入れています。
唯一、精油ネロリだけは、他と精油と比較するとメーカーによらずかなり長めに香ってくれます。
うちには愛兎きなこがいる為、アロマセラピーは出来ず、精油は焚く事が出来ません。でも反対に、リップに使うのみで全然減らないので、高価な精油にもチャレンジ出来ます。少量の物を買わないと、全然減らずに使用期限が来て勿体ないので、お気をつけ下さいね。
- ビタミンEミックストコフェロール
マンデイムーンで購入しました。
酸化防止剤変わりに入れています。1滴しか使わないので、ほぼ使い切れず、毎年購入しています^^;
私はジップロックに入れ、冷蔵庫の野菜室で保管し、使う前にしばらく部屋に置いて置き、完全に常温に戻してから使っています。
結露は痛みの原因になるので、常温に戻ってから蓋をあけ、使い終わったらティッシュで口を拭いて、すぐにしっかり閉めるようにしています。