手作りリップクリーム、割合1:4.2~ジャーに入れるタイプ~

リップクリームを手作りするレシピで、長らく気に入っている割合があるので、ご紹介します。
長らくリップクリームの記事を書いていないので、分量だけでなく、改めて作り方からご説明したいと思います。

レシピの分量だけでいいよ~という方は必要な材料からお読み下さい。

本ページの記事タイトルです。
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  1. 必要な道具
  2. 必要な材料
  3. 作り方



必要な道具



リップクリームを作るのに必要な道具は、こちらです。

  • はかり
  • 消毒液
  • ミルククリーマー
  • ガラス製のビーカー(出来たら2つ、1つはオイルの計量用なので、紙コップなどでもいいです。)
  • 湯銭するお鍋かフライパン
  • リップを入れる容器

各道具について、詳しくはこちらのリンクをご覧下さい。
関連ページ:手作りリップクリームを作るのに必要な道具


 

必要な材料



リップクリームを作るのに必要な材料です。

  • 蜜蝋・・・12g
  • ムルムルバター・・・3.6g
  • アボカドオイル・・・3.6g
  • アルガンオイル・・・43.2g
  • 製油 ローズAbs・・・標準的な1滴0.05mlのドロッパーの場合、10滴
  • ビタミンEミックストコフェロール・・・1滴

各材料について、詳しくはこちらのリンクをご覧下さい。
関連ページ:手作りリップクリームを作るのに必要な材料
 

作り方


  1. 使用する道具(ビーカー2つ、ゴムベラ、ミルクフォーマー、リップを入れる容器)を消毒します。私はティッシュやコットンなどは使用せず、直接消毒液を万遍なくかけて、キッチンペーパーの上に置き、しばらく放置し、乾燥させてから使っています。
  2. ティッシュやキッチンペーパーを火が危なくなく、すぐ使えるところに置きます。
  3. 蜜蝋を計量します。
  4. 小さめのお鍋に底から3cmくらいのお湯を沸かし(使用するビーカーの中に水が入らないような水位にして下さい。)、火をいったん止めます。蜜蝋を入れたビーカーを鍋の中に入れ、湯煎します。
  5. 蜜蝋を溶かしている間に、はかりにラップを敷いてムルムルバターを量り、次に新しいビーカーや紙コップでオイル2種を量ります。
  6. ビーカーを上げて、蜜蝋が完全に解けていたら、ムルムルバターとオイルをビーカーに入れます。
  7. しばらく湯煎し、ミルクフォーマーで蜜蝋が完全に解けきるまで混ぜます。
  8. 蜜蝋が完全に解けたら、ビーカーを上げて、精油とビタミンEミックストコフェロールをいれ、何度か混ぜます。
  9. 素早く容器に移し、すぐ冷蔵庫で冷やします。
  10. 使い終わった道具をティッシュで拭います。蜜蝋が入ったビーカーは、必ずティッシュで拭って綺麗にしてから、洗剤であらって下さい。蜜蝋が固まってしまった場合は、また湯煎し、蜜蝋が溶けてからティッシュで拭います。
    ミルクフォーマーもしっかりティッシュで拭い、熱湯で洗うとすっきり洗い上がります。蜜蝋が水道管で冷やされ、詰まりますので、必ず蜜蝋を使ったものは、ティッシュで完全に拭ってから、洗って下さい。



こちらは、蜜蝋を1とした時、オイルの合計が4.2、
オイルは保湿系オイル(ムルムルバター+アボカドオイル)1に対して、オイル6の割合で作ったリップです。
リップスティックタイプでは柔らかすぎるので、ジャーに適していると思います。
一般的な市販のジャータイプに比べると、恐ろしく固いです。
使う時は、指の腹ではなく、爪先で外側にはじくように削り、唇にのせてから伸ばします。唇にのせると、体温で伸びますので、スムーズに伸びます。

保湿力が高く、長時間唇にのって乾燥を防いでくれる上、唇の下に垂れてきません。
私は、自宅用にユニフレーム UFキャニスターというステンレスの容器を買い、その容器で作って、そのまま固め、使用しています。このレシピで、大体4か月くらい使用しています。容器も密閉ですし、食洗器にもかける事ができます。

家に買い貯めてあるアフガンオイルがなくなるまでは、このレシピでいこうと思います。



手作りリップクリームを作るのに必要な材料

手作りリップクリームを作る際に、最低限の必要な材料は、蜜蝋とオイルのみです。

そこに色々な混ぜ物をしたり、基材を変える事で、リップの質感は驚く程変化します。

オイルは、色々な種類のオイルがあります。
スイートアーモンド、ホホバ、キャスターオイルなどなど。また同じオイルでも、精製されたものと未精製のもの、メーカーによっても違いがあります。

いつものオイルを使っても、酸化や劣化で、質感や匂いが変わる事もあります。
例えばオイルが古い、化粧品にしてから日が経ってしまった、容器や作る道具が汚くて雑菌が残っていたので、リップが傷んでしまったなどの場合、知らずに気付かずつけているリップが健康被害などの問題を起こすかもしれません。
亜麻仁オイルや月見草オイルなど、酸化しやすいオイルを使ってしまったり、火にかけると痛んでしまうオイルを使ってもいけません。

基材の種類や割合で、自分好みのリップを作れる利点もありますが、自分で作ったリップは誰も品質を保証してくれません。衛生や品質管理は、自身でしっかり行う必要があります。

ぜひ色々試して、安全なお気に入りのものを見つけて、楽しんで頂きたいと思います。

私はいつも、蜜蝋+保湿力の高いオイル+ベースオイルという3部構成でリップを作っています。

オイルを数種類混ぜるのがポイント。
ベースとなるオイルに、保湿力の高いオイルを少し混ぜてあげると、長く唇の上にリップがのってくれて、長時間保湿され、乾燥を感じません。

顔用のフェイスオイルを唇につけても、ぬるっと油はついているが、乾燥を感じる。物足りない。唇にはリップをつけないと思われた事はありませんか?
私は、ベースオイルだけだと、このフェイスオイルと同じような感じになってしまい、なかなか良い分量が見つけられませんてました。そこで、重めの単体で使うには重いオイルや値段高いが、しっかり保湿してくれるオイルを混ぜてみたところ、楽に保湿感を調整できるようになりました。

2018年12月現在は、ベースオイルにアルガンオイルを使っているので、保湿力の高い、いわゆる使用感の重たいオイル1:ベースオイル6の割合で混ぜていますが、ベースオイルが軽いものの場合は、もっと保湿力の高いオイルの割合を上げる必要があるでしょう。

私の手作りリップクリームを作る為の材料をご紹介します。

他関連ページ:
手作りリップクリームを作るのに必要な道具
手作りリップクリーム~ジャータイプ~
手作りリップクリーム~リップスティックタイプ~

  1. 蜜蝋

    私は未精製のものを好んで使っています。

    未精製のものは、精製されていないので、全ての栄養がそのまま入っています。栄養分は高くても、アレルギーの成分や雑味、悪いもの、余分なものも含まれているかもしれません。
    敏感肌の人は注意が必要です。

    精製済みの蜜蝋は、余分なものが取り除かれ、つまり精製されているので、固める・保湿という目的は達成でき、かつ刺激が少なくて、未精製のものよりも安全に使用できます。これは蜜蝋だけでなく、オイル、他の全ての材料に言える事ですが、自然の栄養がたっぷりのパワフルさはないにせよ、多くのメーカーのリップが痛い、合わないと感じている方でも、ご自分に合う化粧品が作れるかもしれません。

    私が使っている蜜蝋は、山口県下関市にある、廣田養蜂場さんのものです。
    廣田養蜂場HP:http://hirota-beefarm.com/
    蜜蝋の販売ページ:https://hirotahoney.theshop.jp/items/11806576

    2015年9月15日にも手作りリップクリームの材料の購入先でご紹介していますが、今も変わらず愛用しています。

    こちらで販売されている蜂蜜も国産非加熱。除草剤も使用せず、本物の蜂蜜作りにこだわる養蜂場です。
    蜜蝋も昔ながらの方法で採取しているそうで、自然の重みで取れた(滴り落ちた)ものを固めて作っていらっしゃるそうです。

    国産蜜蝋といえど、蜂蜜を取り終わった巣箱ごとどろどろに溶かして、蜜蝋を作っている所もあるみたいなので、きちんと作られた蜜蝋Only、しかも何年も前の在庫品をいつまでも売っているのではなく、蜜蝋が出来たら、その年に出来上がったもの(1年に1回とれる蜜蝋)を購入する事ができます。

    私の独断ではなく、お電話で廣田養蜂場さんに直接確認し、リップクリームやハンドクリームに使え伺い、安心して使っています。

    リップ、、すごい食べてると思うんですよね。いつのまにかなめていたりして、口の中に入っていると思うんです。安心して使える材料は、嬉しいですね。



  2. 保湿力の高いオイル

    私は、ムルムルバターとアボカドオイルをリップに使っています。材料の購入先は、ムルムルバターをマンデイムーンで、
    アボカドオイルは、マンデイムーンかフロリハナで購入しています。

    保湿感は、ベースのオイルよりも高く、少し入れるだけで、しっかり唇を守ってくれる安心感があるリップに早変わりします!私の場合、ベースオイルだけで作ったリップはいいなと思えるもの作りが難しいので、これらは必須アイテムです。

    ムルムルバターは、さらっとしているようで、リップに入れると、リップが長時間、唇にのったままでいてくれるような気がします。アボカドより使用感が重くないです。
    アボカドオイルは、粘度が高く、つけた瞬間からしっかりねっとり保湿してくれる感じが安心します。

    ちなみに、あくまで私一個人の意見ですが、シアバターより、ムルムルバターの方がより保湿感があると思います。昔はシアバターを使っていたのですが、ムルムルバターを試して良かったので、こちらに乗り換えました。

    ココアバター、ジャスミンバターは、ムルムルバターやシアバターと同じように使ったら、リップが固くなりすぎて、使用を断念しました。その後、割合の研究をしていませんが、いつかチャレンジしてみたいです。
    皆様、おすすめの割合があれば、ぜひ教えて下さい!

    ムルムルバター

    アボカドオイル



  3. ベースオイル

    キャスターオイル、スイートアーモンドオイル、ホホバオイル…色々なオイルがあります。
    マッサージのキャリアオイル同様、リップに使って使用感が全く変わります。

    私は、今は(2018年12月)マンデイムーンのアルガンオイルかホホバオイルを使っています。
    この2つなら、レシピを変えずとも同じような使用感で作る事が出来ます。

    リップの出来上がりの好みで言うなら、ジュリークのスイートアーモンドオイルが一番好きでした。みっちりという感じで手に吸い付いてくる、密着しているが動かしやすい使用感がとても好きでした。スイートアーモンドオイルは酸化しやすいので、マッサージにはいいけれど、4か月も連続使用のリップにはどうかな…と思い、今は使っていません。お値段も1Lのボトルは一般的に購入できなくなり、とても高価なオイルになってしまい、手が出ません。もう一度試してみたいとは思っているのですが…。

    フロリハナのアプリコットカーネルオイルも長らく使っていました。
    こちらは、マンデイムーンのアルガンオイルかホホバオイルより、軽い感じなので、保湿力の高いオイルを多めに入れた方がぴったりきます。

    アルガンオイル

    アプリコットカーネルオイル



  4. 精油

    マンデイムーン、フロリハナの精油を使っています。
    精油はメーカーによって、香りが全く違います。
    私は、ジュリークやエルビーバの香りが好きだったのに無くなってしまって大変残念…その後まだ、このメーカーだ!という香りは見つけられていません。

    最近はマンデイムーンのローズAbsを使っています。Absをリップにしても大丈夫かしら?と思っていましたが、私は大丈夫でした。
    ただ、何に希釈してあるかわからないものもありますから、Absは敏感な方は避けた方がいいかもです。昔に行ったアロマスクールでは、Absは体に使っちゃダメと教わりました^^;

    また、精油は、濃度を高くしてしまうと唇がぴりぴり痛いです。香りも、4ヶ月リップを使うと、リップ使用期間のほとんどの間は香りを感じる事が出来ません。最初だけです。
    ローズやヘリクサム、ラベンダー、フランキンセンスなど、好きなものを色々使ってみましたがら効果の違いも実感できていません。
    入れなくても変わらないのかな~と思いつつも、作ってしばらくは精油がふわっと香るのがうれしくて、毎回入れています。
    唯一、精油ネロリだけは、他と精油と比較するとメーカーによらずかなり長めに香ってくれます。

    うちには愛兎きなこがいる為、アロマセラピーは出来ず、精油は焚く事が出来ません。でも反対に、リップに使うのみで全然減らないので、高価な精油にもチャレンジ出来ます。少量の物を買わないと、全然減らずに使用期限が来て勿体ないので、お気をつけ下さいね。

  5. ビタミンEミックストコフェロール
    マンデイムーンで購入しました。
    酸化防止剤変わりに入れています。1滴しか使わないので、ほぼ使い切れず、毎年購入しています^^;
    私はジップロックに入れ、冷蔵庫の野菜室で保管し、使う前にしばらく部屋に置いて置き、完全に常温に戻してから使っています。
    結露は痛みの原因になるので、常温に戻ってから蓋をあけ、使い終わったらティッシュで口を拭いて、すぐにしっかり閉めるようにしています。

手作りリップクリームを作るのに必要な道具

手作りリップクリームを作る際に、必要な道具はこちらです。

関連ページ:
手作りリップクリームを作るのに必要な材料
手作りリップクリーム~ジャータイプ~
手作りリップクリーム~リップスティックタイプ~



    1. はかり

      出来れば、精密はかりが望ましいです。
      リップクリームは、容量が小さい為、1gの差で仕上がりが全く変わってしまいます。
      0.01くらいで量れるものがベストだと思いますが、はかりの精度が悪ければ考え物です。精度が良く、少量量れるものは値段が高い為、
      0.1単位で精度を求める、0.01単位のもので精度を犠牲にする…など、ご自身で納得できる落としどころを見つけて下さい。

    2. 消毒液

      こちらはビーカーやお皿、リップを入れる容器を消毒するのに必須です。リップクリームは数か月使う事もできますので、消毒しなかった為ダメにしては勿体ないです。
      私は薬局で1000円くらいで買いました。ケチらず、テキトーに、じゃぶじゃぶ使っています(笑)

    3. ミルククリーマー

      カプチーノを作るミルクを作るクリーマーです。私は、ミニサイズの泡立て器状のものより、こちらの形状のクリーマーの方がしっかり混ぜれる気がしています。100円均一で買いました。

    4. ガラス製のビーカー

      湯煎できる容器なら、何で作ってもOKですが、私は断然ガラス製のビーカーがおすすめです。
      安く丈夫で、油残りなく、すっきり洗い上げる事ができます。
      作った後洗う際にも、プラスチックを綺麗にするよりガラスの方が楽に綺麗になります。

      材料を量る用と湯銭する用、2つあるとベストです。
      蜜蝋を湯銭しているビーカーに直接オイルを量りながら入れてもいいんですが、ドバっと入れすぎた時がっ!割合が変わってにっちもさっちもいかなくなります。
      材料を量る容器は、ビーカーでなくても、紙コップでもお皿でも何でもいいんです。大きいと、表面の摩擦により容器にたくさん材料が残るのでなるべく量るものと容量が同じくらいの小さめのものが良いと思います。

      ビーカーの容量もたくさんあります。私は、30ml、50ml、100mlを持っていますが、リップスティックタイプを1.2本分作るのではなく、7本くらい一気に作る事が多いので、50mlのものを一番よく使います。現在自宅用には、UNIFLAMEの容器で保管し、作る時も直接この容器で作っていますので、50ml以外使っておりません。
      作り終わったら、ビーカーは洗剤で洗うのではなく、熱いうちにティッシュでビーカーをぬぐい、ゴミ箱に捨てて下さいね。排水口に流すと、パイプの中で冷えた蜜蝋が詰まって取れませんので、大変な事になります。

    5. 湯銭するお鍋かフライパン

      湯銭できれば何でもいいです。大きすぎると混ぜている手が熱くなるので、小さいものがおすすめ。私は14cmの小鍋かフライパンを使っています。

    6. リップを入れる容器

      瓶でも、空いたリップクリームのケースでも何でもいいです。使い終わった容器を再利用する際は、洗浄や消毒をしっかりして下さいね。私はリップスティックタイプの容器の使い回しは衛生面を考えると推奨できないなと思います。
      私は、家で一人で使うジャータイプは、ユニフレーム UFキャニスターを愛用しています。
      調味料ももれない密閉なので、酸化も少しは防げそうです。
      ステンレスなので湯銭出来る為、この容器に直接材料を入れて作れます。
      熱湯消毒も可能。使用後、もちろんティッシュできれいに拭ってからですが、食洗器も可能。
      密閉のふたのゴムは別売りしているので、痛んだら追加で購入可能。
      自宅用は、これで作るのでビーカーを使っていません。らくちんです。
      持ち歩き用はリップスティックタイプを、マンデイムーンで10本入り1000円くらいでまとめ買いしています。

    7. キッチンペーパーとティッシュ

      私はどっちも必要です!キッチンペーパーの上に消毒後の道具を乗せ、コンロの横に準備します。蜜蝋をぽとぽと落とすと、掃除が面倒なので、キッチンペーパーをしっかり敷いてから作り始めます。ティッシュはキッチンペーパーより柔らかい分細かいところをさっとふけます。容器のへりにこぼれたリップをさっと拭くのに、作り終わった後のビーカーを拭くのに必須です。

    8. あれば便利なもの:小さいゴムベラ

      オイルや蜜蝋は粘度が高く、側面にかなりべったりつきます。こそげ取る為と作った後洗いものの前に、ゴムベラでこそげ落とすといい感じです。あると便利です。