これって病気!~胃腸うっ滞 Part2

2018/2/17 愛兎きなこ、3歳と22日。胃腸鬱滞になりました。
治療が終了したのが、3/21です。
前回の記事に続いてPart2になります。

これって病気!~胃腸うっ滞 Part1(最初に気付いた時の様子と病院について)
これって病気!~胃腸うっ滞 Part2(原因・食べてもらう工夫)←本記事です。
これって病気!~胃腸うっ滞 Part3(後日談)

我が家では、牧草入れを変更したり、牧草を変えたりしましたが、うっ滞時・食欲がないからと言って、使っているものやレイアウトを変更すると、変更自体がストレスになって良くないと言う説もあります。
我が家は買い替えて、結果良かったと思っていますが、あくまで今回の我が家の体験記ですので、取り入れる際は、くれぐれも慎重に行って下さいね。


 
 

今回の胃腸うっ滞の原因

 
今回、きなこが胃腸うっ滞になってしまった原因を考えてみると、絶対これだ!というはっきりしたものはありませんが、「生活の変化」では、心当たりがあります。

2月の頭から2/18まで、家族が立て続けにインフルエンザにかかった為、家族全員、ほぼ家にいました。10日くらい私は、寝たきりで、いつものようにきなこをお世話できなかった分、その後は、なるべくきなこと一緒に過ごしていました。

2/19は、私の久しぶりのお出掛けで、きなこが一人で長時間のお留守番をする日でした。
2/19の朝に、きなこのトイレのうんちが少ない事に気づき、そこから日に日に牧草の食べとうんちが減っていきます。

基本的に私もきなこも、規則正しい毎日を送っている分、インフルエンザでリズムが狂ってしまい、ずっと一緒にいた反動で、飼い主が久しぶりに出掛けてしまう事を悟った18日の夜、気持ち的に落ち込んでしまったのでしょうか。牧草の食べが悪く、うんちも半分くらいになってしまいました。そして、一人でお留守番をしていた19日の昼間は、牧草の減りも悪く、レタスも食べず、うんちも少なかったです。寂しかったのでしょうか。

この他の変化は、特に思いつきません。温度、湿度、ペレットや牧草のメーカーを変更した、同じメーカーであっても新しい袋を開けた、ロットが違ったなどもありません。何かかじってしまったなどもありません。

インフルエンザがイレギュラーで、平常運転に戻っただけですが、このお留守番が、もしかしたらきっかけの一つかもしれません。もしかすると、明日飼い主が出掛けてしまう!&出掛けてしまった!というストレスプラス、飼い主が気付いていないだけで、夜実は寒かったなど、複数の原因が重なった結果かもしませんが。
また、痛みに弱いタイプで、お腹にガスが少しでも出てしまうと、食べれなくなってしまい、18日の夜、19日の昼に落ち始めた食欲によってお腹の痛みを感じてしまい、21日に病院で正しい処置をして頂くまで、更に悪化させてしまったかもしれません。

明らかな原因は、今となってはわかりませんが、結構うさぎは大丈夫!という印象から、改めて繊細な生き物なんだと実感し、注視出来なかった事を反省しました。

 
 

食べてもらう工夫 (1) 牧草入れの変更

 
胃腸うっ滞の治療中に牧草入れを変更しました。

今までは、バネで牧草を押さえてくれる牧草入れを使っていました。牧草の散らばりが減り、掃除が楽で、牧草がたくさん入ります。
赤ちゃん時代から使っていた牧草入れですが、胃腸うっ滞の治療中、きなこはバネで牧草を押さえられているところから牧草を引っ張り出すのがしんどそうに見えました。ちょっと引っ張って牧草が出ないと、食べるのを諦めてしまっているようです。
バネを閉じたままの牧草入れに、そのまま牧草を入れてみたところ、バネで押さえていた時は食べなかった牧草を食べるようになりました。体調が悪い時は、牧草を引っ張り出すのがしんどいのでしょう。無理をさせずに楽に食べれると、食べる量が増えました。このバネの牧草入れだと、牧草を入れる部分は大きくなくて、バネで押さえなければ牧草の量があまり入りません。
顔を前に出すだけで牧草にありつける、疲れずに食べられるように、バネで牧草を抑えつける事なく、前に柵がないタイプで、牧草の量が入るものに変更しました。

旧牧草入れが、「マルカン 牧草用エコフィーダー」で、
新牧草入れが、「川井 KAWAI 牧草ポット ホワイト(ウッドネジ付)」です。


うさぎがよく食べる牧草入れ, うさぎの牧草入れ比較

↓設置するとこんな感じです。新しい牧草入れ、カワイの牧草ポット ホワイトは、奥行が少しある分トイレが狭くなってしまいました。でもこれなら、引っ張る力が出なくても、楽に食べられます。

うさぎがよく食べる牧草入れ, うさぎの牧草入れ比較

実はカゴタイプも使ってみたのですが、上にちょんと乗っけた牧草しか食べず、食べた量はカワイの牧草ポット ホワイトより少なかったです。牧草入れの奥の牧草が食べにくいので、「もういいや。」と食べるのを諦めてしまっているように見えたので、却下しました。
写真を見るとかなり食べやすそうに見えるのですが…きなこには、牧草の目の前に針金系がない方が、牧草に顔をつっこむ事が出来て楽かもしれないです。

うさぎがよく食べる牧草入れ, うさぎの牧草入れ比較


 
 

食べてもらう工夫 (2) 食べてくれる牧草を探す

 
きなこはうっ滞前の牧草は、とあるメーカーのチモシー一番刈りのみを主食にしていました。
牧草は食べ放題で、必ず食べきれない程の量をたっぷり盛ります。朝晩1日2回、全てを新しいものに交換します。
そして、おやつにウーリー社の高原の朝採り牧草 イタリアンライグラスを、時々ほんのちょとだけ食べていました。
爪切りやゲームのご褒美は、ペレットをご褒美として分けてあるものを与えていますので、イタリアンライグラスは、超長時間のお留守番時など、イレギュラーに頑張った時のみのご褒美として食べてもらっていたのです。

今までは、きなこに対する牧草の考え方を「食欲不振で牧草を食べないからと言って、おやつの牧草をあげるのはちょっと…牧草を変更するのも、腸内のバランスが変わってしまうので良くない。美味しい味を知って、今まで食べていた牧草を食べなくなったり、より美味しいものをくれ!とハンストする場合だってある。目新しいことをして、より食べてほしいのはわかるが、うさぎの負担になるだけなので、生活を変えない事が大切。」と信じており、今回のうっ滞のような状況でも、おやつ牧草を与えていませんでした。この言葉ぴったり言われた訳ではないですが、獣医師の指導を私はこのように理解していたのです。

もちろん、牧草が湿っていたり、味がおかしいのではないか?と疑って、同じロットの新しい袋を開けたり、1日何度も新しい牧草に入れ替えたりはしましたが、それだけでは食欲の波に変化はありませんでした。

ある日、病院での触診、血液検査は悪くないにも関わらず、お薬と点滴でも食欲が安定しない時、気まぐれにおやつ用のイタリアンライグラスをあげたところ、バクバクと勢いよく食べてくれました!!
食べてくれた事が嬉しく、たくさんあげたい気持ちと、急に新しいものをたくさん食べて、お腹大丈夫かな?ハンストにならないかな?という心配がせめぎ合います。でも結局、イタリアンライグラスをきなこ食べるだけ与えました。
お昼間イタリアンライグラスで繋いだおかげか、夜のチモシー一番刈りも食べてくれたように思いました。この件がが良かったのか、お薬が効いたのかはわかりませんが、その日以降、徐々に食べれるようになる、体調が快方に向かい始めたように感じています。

ウーリー社のイタリアンライグラスを食べてくれるのはいいのですが、この商品は完売してしまうと時期によっては、手に入りません。今回私はきなこのわがままを許してしまったのか?これからイタリアンライグラスでないと食べない!と、きなこにハンストされたらどうしよう…という不安はありましたが、幸い2月は、これからイタリアンライグラスが発売されようとしていた時でしたので、食べ放題に踏み切りました。
それと同時に、家にある一番刈りやウーリー社のイタリアンライグラス以外の牧草で、きなこが食べてくれるものを探す事にしました。

oxbow、ウーリー、うさぎのしっぽ、アメリカンペットダイナー、EXTOLEVEL、渡辺牧場、愛らびっとオリジナル、オリミツの一番刈りを試しましたが、安定的にモリモリ食べてくれるものはありません。
みんな牧草を変える時ってどんな時なんだろう…二番刈りに切り替える時っていつだろう?もしかして、今じゃない?という事で二番刈りである、アメリカンペットダイナー(APD)のティモシーゴールドを購入したところ…大ヒットです!!
袋を見せるだけで寄ってきて、食べてくれます。
ウーリー社の高原の朝採り牧草 イタリアンライグラスよりも好きなようで、同時にお皿を置くと、アメリカンペットダイナー(APD)のティモシーゴールドから先に食べ始めます。この牧草は、色んなお店に一年中売っていますので、安心です。

きなこは牧草を1種類しか食べていなかった上、味には超々保守的です。供給に何かあったり、牧草の味が変わる事も考えると、いくつかの牧草を普段から食べておいてもらった方が安心のような気がしてきました。
現在きなこは、一番刈を2種類(うさぎ専門店 ココロのおうち の一番刈り、オリミツのロングマット)、oxbowのオーチャードグラス、アメリカンペットダイナー(APD)のティモシーゴールドを食べています。
今では食べる量も安定して、すっかり元気になりました!牧草を食べだしてから、メキメキ元気になった気がしています。ペレットもずっと食べなくなっていましたが、牧草を食べるようになってからは、ペレットも食べるようになりました。
面白い事に、昼間は二番刈り以外は食べませんが、夜は一番刈りとオーチャードグラスを食べます。

このやり方が正解だとは思っていませんし、賛否両論あって当然だと思います。
あるうさぎ専門店の方からは「そうやって、うさぎちゃんが欲しいままに新しい牧草を与えていると、きっとママが美味しいものを持ってきてくれるはず…と思ってハンストをして、食べるものが無くなったり、待っている間体力が無くなって、回復できずに亡くなる子もいるので要注意。うさぎちゃんにわがままを言わせずに、飼い主が覚悟を決めて対応すれば、その時が来たらうさぎは食べる。」という話もお伺いました。それも一理あります。

反対に「ある日突然、愛兎が牧草を食べなくなって、お医者様に連れていって治療をしても、今までの牧草を余り食べてくれない…そこで色んな牧草のメーカーや草の種類を買って、食べてくれる牧草を探し(モルモットやチンチラ専門店まで回る方も!)、それを季節ごとや年ごとに繰り返しています。そういう”うさ飼い”の方、多いですよ。」というお話も、動物病院の待合室で伺いました。

何が正解かは、今もわかりませんが、これからも色んな勉強会に出たり、色んな方のお話聞いて、きなこにとって一番良い事は何かを考え続けていきたいと思います。

 
 

食べてもらう工夫 (3) 口元に持って行って、時間になったら食べさせる

 
きなこは、今回なかなか牧草を食べる量が安定しなかった為に、「牧草を食べない→おなかの調子が何だか悪い→牧草を食べられない→更におなかの調子が悪い…」という悪循環に陥っていました。牧草を食べない時間が長くなれば、お腹にガスが発生して、そのガスのせいでお腹が痛くて、牧草が食べられなくなります。

私が行ったきなこに食べてもらう工夫を書きます。これは、きなこが胃に食べ物が詰まっている訳ではない状態だからこそ出来た事です。うさぎの胃に食べ物が詰まって腸に送り出されない時に、無理やり食べさせたり、美味しいものを持っていって食欲がないのに食べさせたりすると、うさぎは食べてしまって最悪胃が破裂して亡くなってしまいます。
強制給仕の指示が出ており、獣医師の診断が下りていたから出来た事です。先生には、お腹がふわふわのぺこぺこで、全然張ってないとお腹に何も入ってないと教わったので、寝ているきなこのお腹をなでて、胃が小さいといいますか、ふわふわのぺこぺこだなと確認してから行っています。
病院に行った時に、「お腹少ないねぇ…食べてないねぇ」と先生に言われた時、私も一緒に触らせてもらって、おなかぺこぺこの感じを覚えたのです。ここは後述します。
さて、きなこに食べてもらったテクニックですが、3つあります。

  • 朝晩、1日2回牧草を総入れ替えする以外も、時間になったら、牧草を追加してあげる。
    香りにつられて食欲が復活するようで、牧草を追加をすると食べる事が多いです。見ていると、どうも追加した牧草以外のものも食べていますので、牧草のいい香りがするのにつられて食べているのかなと思います。

    きなこが、牧草入れの近くで毛づくろいをしている時など、こっちを見ている時、牧草入れの近くにいる時だと、食べる確率がさらに上がります。
    条件付けとして、牧草入れの袋を見せて、「きなちゃん、牧草だよ!」と同じ声掛けをし、夕方からは1時間に1回1つかみを追加します。朝からお昼までは2時間に1回、お昼から夕方までは、あまり食べないので、気が向いたら適当にという感じでした。
    一緒に遊びながら、構いながら、牧草を入れ、食べたらめちゃくちゃ褒めるのも忘れません。一瞥されて全く興味をひかない事も多かったのですが、後追いせず、へこまず、淡々とこちらは牧草を追加し、牧草入れがいっぱいになると、また半分くらい捨てて、追加を時間でするのみ。追加に関しては、しつこくはしません。

  • 好きそうな牧草を口元に1本だけ持っていく。時々動かしたり、見せたりする。
    牧草入れに追加をしても食べない時、1本だけを口元に持って行ってあげると食べる事があります。それを食べたら1本また1本と差し出すと意外に量を食べたりします。
    プルプルと動かしたり、匂いをかいだら、牧草を引くなどしていると、ぱくっと食いついてきます。ただ、ずんと口元に持っていくだけより、大分食べてくれる確率があがります。

    飼い主が明るく、食べれるかなー?とか美味しいよ!と言いながら差し出して、食べたら褒めて、ナデナデナデナデです。1本あげて無視されたら、もう終わり、何もしません。しつこくして、うんざりされるとダメなので、すぐに引いて次の2時間後、または起きたタイミングまで、待ちです。

    この時、口元に持っていくのは、新たな牧草です。牧草入れにすでに入っている牧草ではありません。牧草入れとは別の平皿に、牧草を軽く一つまみ置き、きなこのすぐ近くにおいてから、1本ずつ食べさせるのです。1本ずつ食べさせてもらっているうちに、なんかお腹空いてきた、自分で好きな部分を選んで食べる!とでも言うように、起きてお皿から自分で食べだす事も多いです。牧草入れまでは行くのはめんどくさい、でも、目の前のお皿に新鮮なのがあったら、お座りして自ら食べるよ、という感じです。
    体調が悪そうな時は、1本ずつ口元にあるを食べるだけで精一杯なんですが、少しでも食べてくれると、後のうんちや牧草の食べる量が違うと感じています。牧草を全くお昼間食べないと、夜に食べる牧草の量も少ないですが、時々促して食べさせていると、夕方くらいから自分で食べ始め、夜食べる牧草の量も多くなります。
    この方法を獣医師には、時々促しても良いが、いつもはしなくていい。飼い主さんが負担すぎる。と言われました。
    その一口が突破口になって、よく食べてくれる事もあるので、2時間に1回程でしょうか、きなこが起きたなというタイミングで行っていました。
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  • レタスを口元に持っていく。1枚の葉っぱでも食べたい部分とそうでない部分があるので、口元でレタスをゆっくり回転させる。
    ゆっくりレタスを回転させると、食べてもいいかな?という部分にくると、クンクンとにおいを嗅いだり、一口食べたりします。こちらも牧草と同じく、その一口が突破口になり、全食べしてくれる事もあるので、2~4時間に1回程、きなこが起きたタイミングで行っていました。レタスは、いらん!と言いつつも…口でぶん投げて捨てようとしてハムっとかじった瞬間に、美味しい事に気付き、食べてくれる事もあるので、ほれほれ!と2回くらいツンされるまでは、嫌!とされても口に持って行ってました。もちろんしつこくやるのは、うさぎが食べる事を嫌になってはいけませんし、ストレスになるので、無理強いはいけません。
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    ↓うさぎがいるところに牧草や野菜を置いて、とにかく食べやすい環境を作ります。
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先程ちょっと書きました、きなこのお腹がペコペコしているかどうかの判断の件ですが、普段私は、きなこのお腹の状態を触っても、一体その感触がどういう意味なのかは、全く理解できていません。
お腹を触って、どういう感じなら張っているので、○○を…と判断できるうさ飼いさん、たくさんいらっしゃいますよね。残念ながら、私はさっぱりわかりません。
ただ、食べ物を促すのは胃が張っていない、お腹に食べ物が入っていない時しかできませんので、その感覚は獣医師に教えて頂き、マスターしたつもりでおります。
どの様にマスターしたかといいますと…
動物病院で獣医師が触って、これはどんな感じと言った直後に触らせてもらいました。
また、私の手の上から獣医師の手を当てて、うさぎのおなかを触ってもらいます。しかもこれを繰り返す事で、力加減を覚えました。現在担当して下さっている獣医師には本当に感謝しております。

教えて!とか、私もその感覚触ってみたい!と言うのは結構恥ずかしいですが、きなこの為にもそんな事は言ってられないので、「先生!私の手の上から先生が触って下さい!お腹を触る力加減を覚えたいんです。申し訳ありませんがお願いします!」と頼んでやってもらいました。
こうして触らせてもらっても、普段から寝そべっているきなこの横腹をさすったり、お腹の下に手を入れてさわったりしただけで、「今ガスが出ている!」「張っている」などはわかりません。
お腹にほとんど食べ物が入っていないね。という場合のみだけ、わかるようになったと思っています。

お腹に食べ物が入っていなくて、お腹がぺこぺこしていても、牧草をちょっと食べた後は、前と比べて、水風船のようにお腹がぱんと張るというか、弾力みたいなものがあるというか、なんというか、あぁ、お腹に食べ物が入ったのだなと感じます。獣医師にお腹の具合の感覚を教えてもらった後に、家で食べた前後の触り心地を比べるといいと思います。寝そべっている時は、横っ腹を触れるので、チャンスです。牧草を食べてから時間が経っている時、牧草をあげる前に横っ腹に触り、牧草を数本与え、食べた後にまた横っ腹を触ります。私の拙い表現なので、わかりにくくて申し訳ないのですが…
繰り返しますが、促して食べさせるのは、お腹がペこぺこしている時だけで、いつまでも胃が張っていたりすると、胃が爆発寸前の可能性もあり、その時に食欲が少ないからといって、食べを促す大変危険です。胃が張っている時は、とにかく早く病院に連れて行く必要がありますし、慣れて対処できる方以外が、自己判断する事は、大変危険です。

愛兎きなこ、3歳3か月。今でもキュートで子供のような愛くるしさがありますが、動物病院で3歳3か月はもう若くはないし、病気を機に今まで元気だったのが、生活スタイル、好み等々変わってしまう事もある。と言われました。
人間に置き換えても、若い頃は元気だったが、33歳で大病をして、食欲や生活スタイルが変わったとなっても、何らおかしくありませんよね。きなこの体のケアについては、これからも色々考えていきたいと思います。
 

これって病気!?~胃腸うっ滞 Part1

2018/2/17 愛兎きなこ、3歳と22日。胃腸鬱滞になりました。
治療が終了したのが、3/21です。この約1か月、とても長く感じました。

以下、うんちの写真がたくさん載りますので、見たくない方は本記事を読まないように、ご注意下さい。
長くなりますので、2部に分けます。

これって病気!~胃腸うっ滞 Part1←本記事です。
これって病気!~胃腸うっ滞 Part2(原因・食べてもらう工夫)
これって病気!~胃腸うっ滞 Part3(後日談)


 

2/18夜中のうんちが少ない

 
きなこは、夜中のみ、閉じたケージの中で一人で過ごし、昼間はケージとサークルをつなげたスペースで生活しています。
2018/2/19の朝、きなこをサークルに出し、ケージのトイレをチェックすると、うんちが少し少ないです。牧草もいつもより減っていません。

いつもと変わらず元気そうに見え、ペレットも完食です。
違和感は感じたものの、その日は仕事に出掛けました。
夕方、仕事から帰ってくると、うんちの数が少なく、いつもなら完食しているレタスも残しています。
きなこは生後5か月より水を一切飲まなくなり、レタスを食べる事で水分摂取をしています。まだ2月の寒い時、暖房はつけていますが、部屋は乾燥しています。何よりレタスを残したのは今までで初めてです。

具合が悪そうには見えず、飼い主に寄ってきては甘え、色んなものに興味津々の、いつものきなこですが、うさぎは捕食される動物です。ぎりぎりまで体調が悪いのを隠すといいますので、19日夜中、食欲が復活しなければ、病院に連れて行く事にしました。

3/20朝。19日の夜中から20日の朝までのうんちは更に少ないです。18日→19日→20日と日を追うごとに少なくなっています。
牧草もあまり食べていません。

20日朝一で、病院に連れて行きました。

うさぎは、常に腸が動いていないといけない動物です。
一度腸の動きが悪くなると、元に戻るのは倍以上かかると言われています。
完全に食べなくなったり、うんちが出なくなるまで様子を見ると、命に関わります。

牧草の食べが落ちた、ペレットを食べない、うんちが小さくなった…くらいで、早め早めに動物病院で診て頂いた方が安心です。

↓3/18から20までのきなこのうんちの写真です。

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↓こちらが普段のうんちの量です。

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2/20 病院へ

 
引越し後に、かかりつけ医になって頂こうと決めた病院に連れて行きました。
これでここを訪れるのは2回目です。

血液検査と触診で、結果は異常なしと判断して頂きました。
レタスの食べがいつもより日に日に落ちている&朝から病院の診察までレタスを食べていないので、検査結果も当然といえば当然ですが、軽い脱水状態でした。脱水のお薬と消化器官の動きを良くするプリンペランというお薬を点滴してもらい、自宅薬としてプリンペランを頂きました。これを家で朝晩、食欲が回復するまで飲ませます。

ところが…
病院から帰ってからも、きなこの食欲は回復せず、うんちは益々減ってしまいました。
ペレットは完食していたのに、ペレットも食べなくなってしまいました。

結局病院から帰宅した日は、夜中までの間に、レタス2口、りんご小指の爪の大きさ、牧草3本くらいしか食べていません。
普段から考えると、ありえないくらい食欲が減っています。点滴もしてもらったのでお腹も強制的に動かしたはずなのですが…

元気さ具合はどうかというと、うずくまったり、歯ぎしりはしていません。
お腹が痛くて落ち着かず、寝る体勢をコロコロ変えるわけでもありません。縮こまっているようにも見えませんが、とにかく動きが少ないです。ずっと寝ています。
伸びて寝てはいますが、手足を投げ出して寝たり、コテン寝はしていません。

↓2/20のきなこの写真です。

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2/21朝、ますますうんちが減っている!すぐ病院へ!

 
2/21の朝…ケージの中をチェックすると、夜中、牧草をほとんど食べておらず、うんちがとても少ないです。普段は完食するレタスも残しています(半分は食べてくれましたが!)。
病院に行って、消化器官を動かす点滴をしてもらい、夜もお薬をしっかり飲んだにも関わらず、更に体調が落ちました。

ケージの扉を開くと、サークルへは出てきましたが、落ち着いた1か所から動きません。体も冷たいです。

もちろん口元にペレット、牧草、レタスを持っていっても食べません。
この数日のうち、一番具合が悪そうに見えます。

これは、すぐに病院に行く必要があります。

↓2/18-2/21朝までのうんちです。
この4日間、日に日にうんちが小さくなり、数が減り、ペレットと牧草を食べる量も減っています。

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2/21の朝、どこの病院に連れて行こうか迷いました。

昨日の動物病院は、知人が信頼して通っているお医者様で、知人より色々話を聞いて、きなこが元気な時に健診で一度訪れた上で、ここをかかりつけ医にしようと決めました。とても優しい先生で、丁寧に診察して頂いたと感じています。

ですが…
やはり2回の診察でまだ信頼関係が出来ていない中、さらに調子が下がってしまったきなこをお任せするのが怖くなってしまい、新しい病院に行ってきました。

まだ愛知住まいだったなら…迷わずさかい動物病院駆け込んだのですが…
病院は、引っ越す前に第5候補までピックアップしており、診療時間や自宅から病院までの経路を調べて印刷して持っていましたので、スムーズに病院へ向かう事が出来ました。

 

新しい病院での診察

 
病院に到着し、受付でこれまでを簡単に説明すると、すぐに待合室に先生が来て下さり、きなこの状態を確認して下さいました。
「体温、これなら大丈夫。お顔も自分であげれるね。これならば、少し待てると思います。早めに診察しますので、順番が来るまでもう少しお待ち頂けますか?」と言って下さったので、安心して診察までの時間を待つ事ができました。

昨日の血液検査の結果とうんちの経過をプリントして持って行ったところ、レントゲンをする事になりました。

触診では、そんなに悪くないという事だったのですが、レントゲンには胃と腸にガスが写っていました。

先生からの診断は…

  • うさぎは、少しでも胃が張っていたり、ちょっとガスがあるとお腹が痛くて、食べられない場合がある。
  • 消化器官をよく動かすお薬「プリンペラン」だけでは、お腹が痛くて食べられなかったのではないか。
  • 痛みに弱いうさぎさんと強いうさぎさんがいて、ちょっとガスが出るだけで食べれなくなるうさぎさんもいる。
  • きなこのガスは触診ではわからなかった。胃のガスもしっかりあるのに横からのレントゲンでしか映っていない。きなこは、お腹のガスが発生しているのがわかりにくいうさぎさんかもしれない。

というものでした。

処置として、強制給仕、点滴(消化器官をよく動かすお薬、食欲増進剤、痛み止め(お腹が痛いと食べれないので痛みをとる)、胃薬(胃に何もはいっていないとお腹が痛くなってしまうので)、循環血液を増やすお薬(血の巡りをよくして早く回復を促す)、抗生剤(食べれなくてうんちが出ないと、腸内で異常発酵してガスが出るから))をして頂きました。
自宅薬だけでなく、ペレットが7割自力で食べられるようになるまで、強制給仕も行います。

強制給仕のやり方も、「ここでやるから、しっかり見て、おうちで頑張って!」だけで終わらずに、「実際にきなこちゃんで飼い主さんが『今』やってみて下さい」と実践交えて教えて頂き、大変ありがたかったです。

引っ越す前に、病院を1つだけでなく、複数ピックアップしておいて、本当に良かったと思いました。交通手段や診療時間、病院の特徴など、一覧にまとめていたので、速やかに病院選びが出来ました。

今回、双方の動物病院の名前も記載はしません。どちらの病院にも大変感謝しています。本当にありがとうございました。

 

ゆらぎながらも回復しました

 
新しい病院の後、メキメキと回復し、3日程でいつもの感じに戻りました。いつもと同じ食欲になっても3日くらいは、お薬を続けて下さいという事でしたし、元気になっても、今回渡すお薬1週間分は飲み切ってと言われていました。4日目に、もうこれは大丈夫だろうと飼い主が判断し、それよりプラス3日、ちょうど1週間分のお薬が切れた時に、お薬を止めた途端、またきなこが食べなくなりました。病院へ…その後は、処置、自宅薬などで回復を感じても、また食べなくなったりを繰り返します。

2/18から体調を崩し、2/21より新しい病院で処置、お薬を続け、回復はしているのですが、以前と同じではありません。食欲が安定せず、あまり食べなくなったり、食欲がぐっと減ったり、少し戻ったり…飼い主がハラハラするような日々でした。ですが、ゆらぎながらですが、徐々に同じ牧草の量を食べ、うんちの数が安定して同じ数出るようになってきました。

3/21に病院へ行った際、牧草を食べるリズムも以前とは変わってしまったし、量も減った、うんちも一回り小さいし、それ以上良く(以前と同じに)なりません。けれど、食べる量とうんちの量が一定になっている事、お腹の音が問題ない事から、お薬を止める事になりました。
今より状態が悪くなった場合、飲む薬がなくなってしまうのも怖い、ちょっと止めてみて、様子見てみましょうとの事です。

きなこだけでなく、鬱滞を機に前とは色んなリズムが変わってしまう子もいるようです。
きなこは3歳2か月なので、今の状態を健康の基準にして、これより牧草、うんちが減る事があれば、また病院へ行く事になりました。
とりあえず通院は終わりです。

きなこがお薬を止める事が出来たのは、3/21です。
2/18にうんちが少ないと気付いてから、どんどん食欲が落ちていき、適切な処置をして頂く2/21まで、たった3日間です。

1日最低1コテンしていたきなこですが、2/20以降、コテンをしているのを見なくなりました。
3/17久しぶりにコテン寝を見ましたが、その辺りが回復したと言える時期かなと思います。
以前よりは少ないものの、同じ牧草の量、ペレットを食べるリズム、うんちの量が同じ数になってきたのも、最後の診察の1週間前くらいだと思います。
この約1か月近く、きなこは本当に苦しかったと思います。
とにかく回復して良かったです。