これって病気!?~胃腸うっ滞 Part1

2018/2/17 愛兎きなこ、3歳と22日。胃腸鬱滞になりました。
治療が終了したのが、3/21です。この約1か月、とても長く感じました。

以下、うんちの写真がたくさん載りますので、見たくない方は本記事を読まないように、ご注意下さい。
長くなりますので、2部に分けます。

これって病気!~胃腸うっ滞 Part1←本記事です。
これって病気!~胃腸うっ滞 Part2(原因・食べてもらう工夫)
これって病気!~胃腸うっ滞 Part3(後日談)


 

2/18夜中のうんちが少ない

 
きなこは、夜中のみ、閉じたケージの中で一人で過ごし、昼間はケージとサークルをつなげたスペースで生活しています。
2018/2/19の朝、きなこをサークルに出し、ケージのトイレをチェックすると、うんちが少し少ないです。牧草もいつもより減っていません。

いつもと変わらず元気そうに見え、ペレットも完食です。
違和感は感じたものの、その日は仕事に出掛けました。
夕方、仕事から帰ってくると、うんちの数が少なく、いつもなら完食しているレタスも残しています。
きなこは生後5か月より水を一切飲まなくなり、レタスを食べる事で水分摂取をしています。まだ2月の寒い時、暖房はつけていますが、部屋は乾燥しています。何よりレタスを残したのは今までで初めてです。

具合が悪そうには見えず、飼い主に寄ってきては甘え、色んなものに興味津々の、いつものきなこですが、うさぎは捕食される動物です。ぎりぎりまで体調が悪いのを隠すといいますので、19日夜中、食欲が復活しなければ、病院に連れて行く事にしました。

3/20朝。19日の夜中から20日の朝までのうんちは更に少ないです。18日→19日→20日と日を追うごとに少なくなっています。
牧草もあまり食べていません。

20日朝一で、病院に連れて行きました。

うさぎは、常に腸が動いていないといけない動物です。
一度腸の動きが悪くなると、元に戻るのは倍以上かかると言われています。
完全に食べなくなったり、うんちが出なくなるまで様子を見ると、命に関わります。

牧草の食べが落ちた、ペレットを食べない、うんちが小さくなった…くらいで、早め早めに動物病院で診て頂いた方が安心です。

↓3/18から20までのきなこのうんちの写真です。

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↓こちらが普段のうんちの量です。

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2/20 病院へ

 
引越し後に、かかりつけ医になって頂こうと決めた病院に連れて行きました。
これでここを訪れるのは2回目です。

血液検査と触診で、結果は異常なしと判断して頂きました。
レタスの食べがいつもより日に日に落ちている&朝から病院の診察までレタスを食べていないので、検査結果も当然といえば当然ですが、軽い脱水状態でした。脱水のお薬と消化器官の動きを良くするプリンペランというお薬を点滴してもらい、自宅薬としてプリンペランを頂きました。これを家で朝晩、食欲が回復するまで飲ませます。

ところが…
病院から帰ってからも、きなこの食欲は回復せず、うんちは益々減ってしまいました。
ペレットは完食していたのに、ペレットも食べなくなってしまいました。

結局病院から帰宅した日は、夜中までの間に、レタス2口、りんご小指の爪の大きさ、牧草3本くらいしか食べていません。
普段から考えると、ありえないくらい食欲が減っています。点滴もしてもらったのでお腹も強制的に動かしたはずなのですが…

元気さ具合はどうかというと、うずくまったり、歯ぎしりはしていません。
お腹が痛くて落ち着かず、寝る体勢をコロコロ変えるわけでもありません。縮こまっているようにも見えませんが、とにかく動きが少ないです。ずっと寝ています。
伸びて寝てはいますが、手足を投げ出して寝たり、コテン寝はしていません。

↓2/20のきなこの写真です。

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2/21朝、ますますうんちが減っている!すぐ病院へ!

 
2/21の朝…ケージの中をチェックすると、夜中、牧草をほとんど食べておらず、うんちがとても少ないです。普段は完食するレタスも残しています(半分は食べてくれましたが!)。
病院に行って、消化器官を動かす点滴をしてもらい、夜もお薬をしっかり飲んだにも関わらず、更に体調が落ちました。

ケージの扉を開くと、サークルへは出てきましたが、落ち着いた1か所から動きません。体も冷たいです。

もちろん口元にペレット、牧草、レタスを持っていっても食べません。
この数日のうち、一番具合が悪そうに見えます。

これは、すぐに病院に行く必要があります。

↓2/18-2/21朝までのうんちです。
この4日間、日に日にうんちが小さくなり、数が減り、ペレットと牧草を食べる量も減っています。

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2/21の朝、どこの病院に連れて行こうか迷いました。

昨日の動物病院は、知人が信頼して通っているお医者様で、知人より色々話を聞いて、きなこが元気な時に健診で一度訪れた上で、ここをかかりつけ医にしようと決めました。とても優しい先生で、丁寧に診察して頂いたと感じています。

ですが…
やはり2回の診察でまだ信頼関係が出来ていない中、さらに調子が下がってしまったきなこをお任せするのが怖くなってしまい、新しい病院に行ってきました。

まだ愛知住まいだったなら…迷わずさかい動物病院駆け込んだのですが…
病院は、引っ越す前に第5候補までピックアップしており、診療時間や自宅から病院までの経路を調べて印刷して持っていましたので、スムーズに病院へ向かう事が出来ました。

 

新しい病院での診察

 
病院に到着し、受付でこれまでを簡単に説明すると、すぐに待合室に先生が来て下さり、きなこの状態を確認して下さいました。
「体温、これなら大丈夫。お顔も自分であげれるね。これならば、少し待てると思います。早めに診察しますので、順番が来るまでもう少しお待ち頂けますか?」と言って下さったので、安心して診察までの時間を待つ事ができました。

昨日の血液検査の結果とうんちの経過をプリントして持って行ったところ、レントゲンをする事になりました。

触診では、そんなに悪くないという事だったのですが、レントゲンには胃と腸にガスが写っていました。

先生からの診断は…

  • うさぎは、少しでも胃が張っていたり、ちょっとガスがあるとお腹が痛くて、食べられない場合がある。
  • 消化器官をよく動かすお薬「プリンペラン」だけでは、お腹が痛くて食べられなかったのではないか。
  • 痛みに弱いうさぎさんと強いうさぎさんがいて、ちょっとガスが出るだけで食べれなくなるうさぎさんもいる。
  • きなこのガスは触診ではわからなかった。胃のガスもしっかりあるのに横からのレントゲンでしか映っていない。きなこは、お腹のガスが発生しているのがわかりにくいうさぎさんかもしれない。

というものでした。

処置として、強制給仕、点滴(消化器官をよく動かすお薬、食欲増進剤、痛み止め(お腹が痛いと食べれないので痛みをとる)、胃薬(胃に何もはいっていないとお腹が痛くなってしまうので)、循環血液を増やすお薬(血の巡りをよくして早く回復を促す)、抗生剤(食べれなくてうんちが出ないと、腸内で異常発酵してガスが出るから))をして頂きました。
自宅薬だけでなく、ペレットが7割自力で食べられるようになるまで、強制給仕も行います。

強制給仕のやり方も、「ここでやるから、しっかり見て、おうちで頑張って!」だけで終わらずに、「実際にきなこちゃんで飼い主さんが『今』やってみて下さい」と実践交えて教えて頂き、大変ありがたかったです。

引っ越す前に、病院を1つだけでなく、複数ピックアップしておいて、本当に良かったと思いました。交通手段や診療時間、病院の特徴など、一覧にまとめていたので、速やかに病院選びが出来ました。

今回、双方の動物病院の名前も記載はしません。どちらの病院にも大変感謝しています。本当にありがとうございました。

 

ゆらぎながらも回復しました

 
新しい病院の後、メキメキと回復し、3日程でいつもの感じに戻りました。いつもと同じ食欲になっても3日くらいは、お薬を続けて下さいという事でしたし、元気になっても、今回渡すお薬1週間分は飲み切ってと言われていました。4日目に、もうこれは大丈夫だろうと飼い主が判断し、それよりプラス3日、ちょうど1週間分のお薬が切れた時に、お薬を止めた途端、またきなこが食べなくなりました。病院へ…その後は、処置、自宅薬などで回復を感じても、また食べなくなったりを繰り返します。

2/18から体調を崩し、2/21より新しい病院で処置、お薬を続け、回復はしているのですが、以前と同じではありません。食欲が安定せず、あまり食べなくなったり、食欲がぐっと減ったり、少し戻ったり…飼い主がハラハラするような日々でした。ですが、ゆらぎながらですが、徐々に同じ牧草の量を食べ、うんちの数が安定して同じ数出るようになってきました。

3/21に病院へ行った際、牧草を食べるリズムも以前とは変わってしまったし、量も減った、うんちも一回り小さいし、それ以上良く(以前と同じに)なりません。けれど、食べる量とうんちの量が一定になっている事、お腹の音が問題ない事から、お薬を止める事になりました。
今より状態が悪くなった場合、飲む薬がなくなってしまうのも怖い、ちょっと止めてみて、様子見てみましょうとの事です。

きなこだけでなく、鬱滞を機に前とは色んなリズムが変わってしまう子もいるようです。
きなこは3歳2か月なので、今の状態を健康の基準にして、これより牧草、うんちが減る事があれば、また病院へ行く事になりました。
とりあえず通院は終わりです。

きなこがお薬を止める事が出来たのは、3/21です。
2/18にうんちが少ないと気付いてから、どんどん食欲が落ちていき、適切な処置をして頂く2/21まで、たった3日間です。

1日最低1コテンしていたきなこですが、2/20以降、コテンをしているのを見なくなりました。
3/17久しぶりにコテン寝を見ましたが、その辺りが回復したと言える時期かなと思います。
以前よりは少ないものの、同じ牧草の量、ペレットを食べるリズム、うんちの量が同じ数になってきたのも、最後の診察の1週間前くらいだと思います。
この約1か月近く、きなこは本当に苦しかったと思います。
とにかく回復して良かったです。
 
 

これって病気!?~胃腸うっ滞 Part1」への6件のフィードバック

  1. おひさしぶりです。
    暫く更新がなかったので、きなこちゃんのことちょっと心配していました。
    大変でしたね。でも少しずつでも回復に向かっていっているみたいなので、よかったです。

    我が家のブレアはおかげさまで元気です。
    私は札幌在住なのですが、ブレアは北国のウサギとして寒さに慣れてもらうために、真冬でもベランダでブラッシングをしていました(飼い主のほうが寒かったです 笑)
    心身共に強い子に!と 笑

    まだまだ寒暖の差が激しい日が続きますが、きなこちゃん共々、お体に気をつけて下さい。

    いいね: 1人

    • ご心配頂き、ありがとうございますm(_ _)m
      今回の事で食習慣が大きく変わって、飼い主の方が狼狽えてしまいました。
      ブレアちゃんのようにどんな季節でも元気で過ごしてもらえるように、育てなければいけなかったと少し反省しています。

      真冬にベランダでブラッシングとは、面白いアイデアです!季節を感じ、概日リズムを整えるには外に出て太陽を浴びる事が大切ですよね!
      真冬は寒そうですが、ガラス越しでなく、ちゃんと季節を感じるのは、身体に良さそう!私もきなこに無理ない範囲で挑戦してみたいです。

      玲子さんは札幌なのですね!とても素敵な街ですよね!!都会なのにご飯も美味しいし、ちょっと走れば自然もいっぱいで…憧れます!

      ブレアちゃん、玲子さんも、お元気でお過ごし下さいね(*^_^*)

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      • 昨年からうさぎを飼い始め(1歳2か月ミニうさ)勉強させていただいております。UPが途中だったので心配してました。うっ滞を詳しく教えていただきありがとうございます。今換毛期で毛が舞ってます。●注意観察しておきます。

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      • えりこさん、コメントありがとうございます!UP、途中になってしまってすみません(;´▽`A“
        うっ滞は、うさぎさんがよくなると言うのはわかっていたけれども、まさかうちの子がという感じです…私は、きなこの食欲がなくなったら、うんちが小さくなったら、とにかく早く病院へ行く、何度行ったっていい事、あと飼い主が不安になりすぎない事を学びました。私はどうしても病院へ行くのがきなこの負担ではないかと思ってしまい、行くのに躊躇してしまうところがあったのです。でも処置してもらうと体調も戻りましたし、飼い主も本当に安心できました。うさぎさんにとって病院通いは負担は負担だと思うので、これは皆に当てはまらないかもしれません。
        これから梅雨、気圧や湿度でうさぎさんが体調を崩しがちな季節がやってきます。お互いうさぎママ業、頑張りましょうね!記事は近日中にUPいたします!ありがとうございました!

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  2. ピンバック: これって病気!~胃腸うっ滞 Part2 | Tom Lab

  3. ピンバック: これって病気!~胃腸うっ滞 Part3(後日談) | Tom Lab

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